Concordのクラシック
今日はレコードのお話をしよう。
私が最近Concordのジャズレコードを買っている方が北海道の旭川にいらっしゃる、ある日欲しいレコードの件で、メールのやり取りをしていた、するとConcordにはCCのナンバーで始まるクラシックのレコードが存在することを教えていただいた。
Concordのクラシック?私は聞いた事がない、相談して三枚のおすすめを送っていただいた、届いた盤は三枚とも製造年を考えると、あり得ない位綺麗な状態だった。
早速針を下ろす、いつもの事ながらワクワクと緊張がある、先ずはギターのデュオだ、普通のクラシックレーベルの音と違い滑らかだが音が太く深い、比較的新しい録音なので、空間の表現に優れている、少しオンマイク気味だが、とても気に入った、それにしても独特なプロデュースだ、これはオーディオの調整にもってこいだと思う。
次にBUD SHANKとBILL MAYSである、ようするにフルートとピアノである、普段ジャズをやっている時のバドシャンクとは全く出す音が違うのだ、物凄く柔らかな強い音だ、これも気に入った。
かなり上手く鳴ったシステムでないと難しそうだ、我が家はしっかり鳴った、いっけん曲調もあり、優しそうな音の録音なのだが、実はかなり強い音が入っていて、アームの調整がいい加減では、歪んで上手く鳴らない、しかし素晴らしいレコードだ。
最後はGEORGE SHEARING&BARRY TUCKWELLのPLAY THE MUSIC OF COLE PORTERだ、ピアノとフレンチホルンの他にヴァイオリンやチェロやベースやドラムが入っていて、軽音楽の様な色んなバージョンになっていてとてもお洒落な一枚だ、小さなステージが目の前に広がった、これも録音が素晴らしい。
ジャズともクラシックとも違う、しかし私はフレンチホルンをこんなに真剣に聞いたのは初めてだ、トロンボーンより広がりのある、強く広がった丸い音で、その方向性が分かりづらく、録音が難しそうだ、当然再生も難しいが、肩の力が抜けて楽しく聞いていられるのが好ましい。
世の中には知らない事がたくさん存在するものだ、私の知らないレコードレーベルは、まだまだたくさんありそうだ。