オーディオケーブルのエージングの必要性
オーディオケーブルのインプレなんて出来る訳がない、と私は思う、今まで使っていたケーブルの方が音が良い、それは当たり前の事だ、しかし最近モニター応募された方からの、ファーストインプレの結果が良い。
私としては、ケーブルが出来上がって繋いだ瞬間、目の前が暗くなる程音が悪い、しかし私はプロだ、馴染んだらどう変化するか差し引きして今はだいたいは分かる、しかし真価を知るにはやはり、早くてプロの私でも一週間はかかる。
半田をしたばかりなのと、端子が新しくまだお互いに馴染んでいないのも考えられる、そして出来上がりチェックをする時に、導通を総て確かめる、その時に中の線が少し磁化する為と思われる。
中の線の磁化は放っておいてもやがてなくなるが、やはり音楽信号や、エージング専門のCDや消磁のCDをかけた方が圧倒的に早い、ラインケーブルもスピーカーケーブルも一週間は鳴らす時間が必要だ、よく三日間位で分かったと話す方がいるが、それは全くのナンセンスである、私は数多くの経験から、それを痛いほど経験してきた、だから出来上がって直ぐにケーブルを送ってはいけない、でも私がいくら出来上がったケーブルを自宅で鳴らそうとも、いったん抜いたケーブルは、やはりお客様のシステムに繋がってから一週間なのだ、当然間違えて抜いてしまったらまたそこから一週間エージングが必要となる。
鳴らす時間により全く別物になり、繋いでから音は一進一退を繰り返す。
つまり、良くなったり次の瞬間つまらなくなったりを幾度も繰り返す、そして最後は総てが溶け込み、ケーブルの真価が分かる、だからこう思う気に入って購入したケーブルはそのまま繋がる、だからエージングは進み、新たに購入してきたケーブルは前のよりも良くない、直ぐに外されてしまう、だから今以上のケーブルはなかなか見つけられない。
私はウエスタンスピリッツのケーブルを貸し出す際に、必ず一週間は最低でもエージングに時間がかかりますと説明する、ところがみなさん直ぐに自分が今まで使っていたケーブルに繋ぎ変えて比較をする、ケーブルの検証とはそんなに簡単なものではないと言う事だ、それは、作者の私を無視した失礼な検証の仕方である。
みなさん自分だけは分かっていると思っているだけ、実は全く分かっていない。
面倒だが、一週間はそのまま繋いでたくさん鳴らしてもらいたいと思う、だから一ヶ月の無料貸し出しなのだ、私のケーブルは今まで数多くの検証の結果で、他社のいかなる高価なケーブルにも、劣った事は一度もない。
だから自信をもって貸し出している、いつまでも借りていては申し訳ないとか、そんな事は全く関係ない、私は、はじめから一ヶ月の無料貸し出しと話している訳だ、その試聴結果からちゃんと聞いているか、いないかがはっきり分かる、せっかく貸し出したのに、何の参考にもならない。
結局は、時間の無駄になる、ならばその間、しっかり聞いていただける方に貸した方が良かったなとがっかりするのである。
ネットオークションなどに出品されている一万円前後の、ウエスタンだかなんだか分からないけれど、その商品とウエスタンスピリッツケーブルを一緒にされたくないのだ、それらと同じ程度のケーブルならば、私は体を壊してまでも作る必要はない。
ウエスタンスピリッツのオーディオケーブルが、他のオーディオケーブルと音が全く違うのは、その作り方にあるのだ、お断りしておくが、ウエスタンの線を使っているからではない。
それだけははっきりしておく。
とにかくオーディオケーブルはウエスタンスピリッツに限らず、エージングが必要になると言う事だ、ウエスタンスピリッツのオーディオケーブルは、あまい音を私が嫌い、巻きが固いため、なおさらエージングに時間がかかるのだ。
柔らかいケーブルは取り回しは楽なのかも知れないが、音はボケボケである、繋ぎ変えて分からない訳がない。
みなさん早く本当の事に気付いてくれ、システムがちゃんとしていればオーディオは、ケーブルが音質を司ると言う事を、そしてオーディオは簡単ではないことを、ちゃんとしていれば個性はあるけれど貴方のオーディオはちゃんと鳴る筈だ。
最近分かってくれた方がいらっしゃる、時間をかけ、しっかり聞いていただいたようだ、試聴結果の連絡で分かるのだ。
オーディオケーブルは最低でも、一週間のエージングがどうしても必要だ。