ツィーターの音道を磨いた
久し振りで磨いてみた、最近少し高域がおとなしくなった、確かこんなに柔らかい筈はない。
一番上の写真が磨いた後、真ん中は今回試聴に聞いたレコード、三番目が磨く前、写真ではそんなに違わないが、実際見るともっと違う。
私のツィーターはコーラルH-105である、購入し磨いてから一年以上経った、少しずつくすむのでなかなか気が付かないが、磨く前と磨いた後では全く輝きと音の情報量が違う、センターのとんがりを慎重に外し、何度も何度もコンパウンドを塗り、拭き取りを繰り返して、残った脂をアルコールで何度も拭き取り脱脂してフィニッシュだ、とでも綺麗になる、早速繋げて音を鳴らした、レコードは米ConcordのCJ-377 THE PHIL WOODS QUINTETである、ご存じの方もいらっしゃるとは思うが、実に素晴らしい録音のレコードである。
昨日とは大違い、まるで弦を張り替えたアコギの様な音が目の前に広がった。
しかし毎度の事ながらとても驚く、ツィーターを磨いただけなのにこの違いはなんなのだろう、サックスは鮮やかに、薄かったピアノは太く、ウッドベースはピチカートも鋭く細かく、更に低い所までのびた気がする、ツィーターの音域は低音にまで影響する。
やはり全体的にうるさくはならない、ツィーターに元気が出たので、滑らかとはまた違ったなんとも生々しい音になった、シンバルの音は明らかに量が増えてシィーン!と奥から点音源で広がる、きもちいい!!
オーディオは常に手をかけていないと良い音は保てない、しかし日々の事に紛れなかなか気が付かない。
こうなったらトーンアームの入り口を清掃しようか?とも思ったが、だいたいこんな時に余計な事をして、私はいつも色々壊してきた、今日はこのまま、甘えさせてもらおう。
貴方のツィーターが、ホーンタイプならば、たまに音道をピカピカに磨いてあげた方が良い、音は全く変わる、埃だけ払ってなんてのは、あまり宜しくない、錆は音道を著しく劣化させている、くれぐれも壊さないように丁寧に。