トーンアーム インサイドキャンセラーの釣糸
やっとシェルリード線が決まったのに、私はどうにもインサイドフォースキャンセラーの0.12㎜のテグスが固くて気に入らない、オーディオテクニカオリジナルはノギスで測ると0.1㎜位である、もっと細くして正確にかけよう、そう思った。
ならばとGoogleで釣具屋さんを検索すると、何と歩いて15分の所にあるではないか、暑かったが早速大汗かいて行ってみた、私は色々調べてあった、店に行くと、鮎水中糸の0.07号があった、つまり太さ0.07㎜のがあった、樹脂コーティングされていてフックの擦れにも強そうだ、店の人に中身を見せてもらうと、引っ張りには強そうだが、かなり柔らかい、これは用途は違うが良さそうだと思い購入してきた。
私の年齢になると0.07㎜はほぼ見えない、老眼鏡をかけて何とかやっと見えた、例の如くルーペで見ながら結んで、結び目にゼリー状のアロンアルファをほんの少し、チョン!テグスが細くて溶けるので、離れた所から煙草の煙でいぶすとアロンアルファは直ぐに白くなり固まる、上手く出来た。
アームの針圧を再度調整して、装着してみた、糸はしっかりバーの溝に噛み合わさり、良く見ないと糸は見えない、う~ん美しい(笑)
さて、その音を聞いて更に驚いた、音の分離が素晴らしい、音像がクッキリと二本のスピーカーの間、ちゃんと楽器のいる所に現れた、やはりインサイドフォースキャンセラーはとても大切な機能だ、トーンアームは繊細なのだ、ほんの少しの差を、私はハッキリと感じる事が出来たのである。
この機能があるからやはりゼロバランスは大切なのだ、ゼロバランスや針圧がずれていては、その真ん中にある、横に引っ張る動作をするインサイドフォースキャンセラーは、まともにかからない、これから回路に何倍にも増幅される前の所だ、しかもその力はカートリッヂのカンチレバーや針先にかかる、インサイドフォースキャンセラーはシェルリード線よりも変化は遥かに大きい。
四枚目の写真はConcordのレコードCJ-97 NO BASS HITである、ピアノのDAVE McKENNA・テナーサツクスのSCOTT HAMILTON・ドラムスのJAKE HANAの三人でやってるのだが、まるでベースがいるようなのだが、インサイドフォースキャンセラーが決まった今日は、その低音はピアノとバスドラだと、はっきりと分かった。
オーディオはやる気があれば何でも出来る、止まっていてはいけない、やった分だけお返しがちゃんと来る、楽しいね。