リッツ線ラインケーブルその2丸二日目
丸一日実家に帰省していた、我が家に帰り風呂で汗を流し、早速試聴。
今までのケーブルの様に、半田の焼けとかエージング不足をあまり感じないのだ、シンバルの音は少しウエット感が増した感じだ、それと、少しモコモコしていたウッドベースの低域はスッキリした音に変わっていた。
明らかに低音は低い所迄音はのびている、しかしその鳴り方は今までと少し違い、ソフトで歪み感がない。
リッツ線はエージングにもう少し時間がかかるかも知れないが、とても聞きやすい。
知り合いの話すとおり、やはりリッツ線はメリットがあった、細い多芯線とは言っても、隣に存在するマイナスの線は1.2㎜фあるのだ、それと平行に絹糸を強く巻き付けてケーブルを作るため、かなり引き締まり固いケーブルを作れるのだ、とにかく私が作ったリッツ線ラインケーブルは、普通のリッツ線とかなり音が違う。
私は市販されているリッツ線のケーブルを、ずいぶんたくさん聞いて来たが、こんな音の出るリッツ線のケーブルの音を聞いた事がない。
普通のリッツ線の音とは低域も中域も高域も音が薄く芯がなく、それでいて妙に広がった様な、力はないけれど綺麗な音、そんなイメージだった、今回はその欠点を見事にカバー出来たと自負している。
リッツ線は表皮効果を狙ったものだ、特にスピーカーケーブルのツィーターだけに効果があると言われているが、ちゃんと作る事が出来ればそんな事はない、それが今回の実験で分かった。
今までのウエスタンスピリッツケーブルの芯のある、太いサウンドとはまたひと味違ったケーブルが、そのうちに、もうワンパターン増えそうな予感がする。
しかしまだ実験段階だ、これから何ヵ月も色んな場面で色んなソースを聞きこんで、作り方やリッツ線の線の本数や太さなどを決めたいと思う、しかし欠点はどんなに数を増やし捩ってみても、やはり柔らかいので絹糸を強く巻き付けるのがとても大変だ。
とりあえず今回のリッツ線ケーブルは、なんちゃって実験だから、答えはまだまだ簡単には出ない。
世間で売られているリッツ線や、個人で尽力されてるリッツ線は、どれもプラスとマイナスに同じパターンの線を合わせているだけだ、そしてシースを被せかっこよく誤魔化しているに過ぎない、シースやスミチューブでは、ガッチリと中線を強く引き締める事は出来ないのだ。
だから音が甘く、中域も乾いていて細いのだ、品の良い広い音をケーブルで作るには、出来上がったケーブルが柔らかくては絶対に良い音は出ない、しかしこれはあくまでも私の作り方である、他にももっと優れた作り方があるかも知れない。
しかしリッツ線ラインケーブルの鳴らす優しく鋭く静かなシンバルの音は独特だ、とても気に入った。