JBL4560との格闘オーディオオヤジ奮闘記。
さあコンセントはこれで決まった、いよいよケーブルに取りかかろう。
先ずはウエスタン1920年代の0.6㎜単線を四本よじりプラスマイナスに絹糸を巻き付けて平行に作り聞いてみる、瞬発力のある鋭い音だ、しかし少し聞いているとやはり明るい、薄っぺらい感じがした。
この0.6㎜単線には二層に絹の被服が巻かれている、その一層だけをほどき暫く使っていた。
それから明るさをなくしたいのでどんどん本数を増やしていった、最大で16本まで増やした所でそれ以降はあまり変化がなくなった、しかし明るさはそのままに今度は重さが付いてきて鈍くなってきた。
それではと二層ともほどくと黒いエナメル?みたいな被服が塗ってある、端末処理をするから気付いてはいたが、これはエナメルではない、カーボンをニスで固めた様な感じだ、端末処理はまだカッターで強く削いでいた、この事は実は後程重要な事になる。
二層の被服をとり同じようにまた四本から捩り、増やしていった、前のタイプよりは軽くはなって抜けは良くなったがどうにも力がない気がした。
私は自分のやっている切れすぎるカッターを使った端末処理を疑い、あえて切れなくなったカッターで力を入れずに優しく黒い被服をとってみた、うんっ?シルバー色だ、今まではたんなる銅線だと思っていた、我が家に鈴メッキの単線もあったので、同じようにカッターで削いでみた、鈴メッキははがれない、それではと同じように端末を磨き、三日間放っておいた、そして三日目、鈴メッキ線は変わらない、1920年代の方は黒っぽくなっている、これは銀だと気がついた。さてどうやってこれを綺麗にはがそう、ホームセンターにいって物色してみた、塗料のコーナーに剥離剤があった、購入してみた、早速ケーブルをバケツにいれドボドボと剥離剤をかけて暫く放っておいたら、塗料はグズグズに溶けていた、それを風呂場に持っていき、洗い流した、臭いは物凄くきつくて目眩がした、あまりお薦めは出来ない、剥離剤で手もビリビリしたが、綺麗にはがれた、綺麗な針金みたいな線に生まれ変わった。
今までと同じように四本ずつからよじり、聞いてみた、爽やかな品の良い秋風の様な音の中に重厚さも加わり、良い感じだ。
暫く聞いてると、ウッドペースが切れよく低いところまで沈んでる感じが欲しいと思った。
この時はプラスマイナスにそれぞれ馬鹿みたいに16本も使っていた。
そして私は、ネットでH市にお住まいのAさんと知り合った。
私のケーブルを借りたいとの事だった、早速送ると到着と同時にメールがきた、音が遅く力がないとの意見だった。
しかしAさんはドイツのメンデというフィールドタイプのユニットを使っていた、つまり電気磁石です。
スピードや切れは本当に凄いのだ。
確かに私のスピーカーのようにふくよかな低音は出ないが、この世界もありだな、そう思い、暫くAさんとの付き合いを決めた。
今日はここまで。