LCネットワーク
ネットワークには出来る限り質の高い部品を使おう、私はたくさんのメーカーの色んなタイプの部品を購入して色々実験してきた、そのつどに音は、良くも悪くも大きく変化した。
ことのはじめは、20年振りに中古で購入した、JBLのLX-5が、経年変化による接触不良で、片チャンネルのドライバーの音が、小音量の時に途切れるので調べて行くと、アッテネーターの接触と、コンデンサーの劣化であった。
安直に秋葉原へ行き、部品を購入し修理をしようと部品を探していると、同じ定数の部品を購入して修理するよりも、いっそのこと安い部品で、全く同じネットワークを、板の上に作ってみたらどうかと店員にすすめられた。
ネットワークは昔さんざん作り、諦めた経緯があったが、その言葉に妙に納得して、再び作ってみた、そのネットワークから鳴った音は、自分で作った事もあり、綺麗でエネルギッシュな音で、とても信じられないほど優れた音だった、その時はそう思った。
しかし、左右でアッテネーターも含め、合計で何と一万三千円位の安価なものだった。
私はそれから、コイルやコンデンサーや抵抗を、何度も、色んなメーカーの部品を購入してきては、様々な実験を繰り返した、その結果分かったのは、当たり前の事だが、コイルは鉄芯の入ったものや、空芯のタイプや、様々な巻き線の質や、作り方で、音が全く違う事に気付いた。
コンデンサーは、今はドイツ製のムンドルフが、個人的に優れていると思い、使っている、しかし昔はもっと良いものがあったが、今は全部製造中止になっている、とにかくネットワークは、シンプルに質の高い部品で、配線は最短距離で、が、鉄則だと思う、比べてみると許容量や音が全然違い言葉は悪いが、値段なりの音しか出ない、やはり値段値ある、ウエスタン等のヴィンテージものはべつである。
そして自分にあった質の高い部品を、少なく(接点を減らしたい)使う事が大切である、特にコンデンサーは、あまりたくさんで定数を作るのが、音質上よろしくないと思う。
せいぜい二つ迄としたい、たくさんパラって、定数を合わせると、確かに高域は増えて聞こえるのだが、乾いたような、ややこしく変な鳴り方になる。
優れた部品を、出来れば一発が良いが、工業規格にその定数がなく、販売されていないので、数を少なく合わせて、近似値(約10%以内)で決めるしかない。
ツィーターローカットの様な、超高域ならば、その定数は、少しシビアになるが、左右が揃っていれば、そんなにシビアになる必要がない、それはなぜか?元々電気部品は誤差が多少あるからだ、10%とはその誤差の範囲内を言ったのである。
私はマイナス12dB/oct型を否定はしないが、個人的に、6dB/oct型をすすめたい、部品が総て、コンデンサーもコイルも、直列に入り、エネルギーロスが少ないと思うからだ。
確かに固定抵抗のR2はマイナスへエネルギーを捨てる事で、R1とのバランスをとってはいるが、実際聞いてみて、6dB/oct型は派手さはないが、音が落ち着く気がする。
一くくりに一概には言えないが。
このブログを続けて読まれている方にはお分かりかと思うが、私の部屋は狭く、今リスニングルームを作っている、そこでもっと研究をしてみたい、あくまで私の今の部屋での話しになるので、今は、あまり参考にはならないとは思うが。
ネットワークの部品は少しでも良いものを使った方が良いと私は思う。
私の、過去のブログに、色々ノウハウが書いてある、多少実験の繰り返しで、答えは変化しているところもあるが、それは私の進歩と捉えていただきたい、時間のある時に、総て読んでいただきたいと思う、何かの参考程度にはなるかも知れない、宜しくお願いいたします。