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この記事は、2018年11月7日に、FC2ブログからこちらのサイト(https://we-spirits.jp)へ
移転したものです。

お客様のリッツ線ケーブル試聴依頼の結果

このケーブル実験は総て一定の長さで行っている。

私は色々な本数で、リッツ線ラインケーブルを作り、試聴した、自分だけの試聴では心配になり、お客様に再度試聴をお願いした。

驚きと言うか、やはり想定していたとおり、大変面白い試聴結果がでた、私のお客様で、B&Wを私のJBLよりも遥かに優れた音で鳴らしていらっしゃる方の試聴結果は、私にとって、かなり興味深い事になった。

我が家の試聴では全く駄目だった、MCヘッドアンプからプリアンプの間のリッツ線ラインケーブルの試聴で、0.29㎜単線を28本捩って作ったリッツ線ラインケーブルが、かなり上手く鳴ったとのご報告がきたのである、けれど今は少し物足りないとの事であった。

そして二日後に今度は、同じくMCヘッドアンプからプリアンプを繋いでいただいた、リッツ線36本のラインケーブルである、28本との表皮効果の改善効果は1.5倍となる。

36本は、我が家で低音が強く、うるさく大袈裟で、全く駄目だった、その36本である、しかし初日はかなりの鳴り方をしたらしいのだ。

やはりスピーカーとの適正な距離と言うものがあるのか、それと部屋か?と私は思った、ケーブルでここまで聞いた感じが違うとは、我が家はスピーカーと近すぎるのか、他に大きな差はない、アンプは同じUSA CROWNだ、カートリッヂも、ヘッドシェルは違うが、同じオルトフォンSPUA/Eだ、そう思い、悩んでいた。

だんだん分かってきたのだが、我が家の低音は引き締まって聞こえるだけで、クリアーとは言いがたい、我が家の低音は、電源の問題(古い賃貸マンションなので)もあると思う。

JBL4560は、広さと距離が必要、ある程度のボリュームを上げられないと上手く鳴らないのではないか、とも思えてきた、今回リッツ線ラインケーブルの試聴を依頼したお客様と、私の違いは確かにスピーカーメーカーもあるが、もっと違うのは、部屋の適正な広さ?

私は今防音のリスニングルームを建築中、今とは違い音量と距離は充分と思える、そこでもっと一から検証してみたい、この時までそう思っていた。

リッツ線は計算どおりの結果にならず魔物だ、どえらい事に首を突っ込んでしまった、こちらも、もっと真剣に取り組まなければならない。

リッツ線は、かなりのメリットがありそうだ、計り知れない、私が勉強不足なだけだ。

お客様には誠に申し訳ないが、更にご試聴をお願いした。

しかし二日後に連絡が入った、音が細すぎると、我が家では、太すぎた、そして我が家では大袈裟で、とにかくうるさかった。。

この結果は言葉の違いなのだろうか、やはり線の数が不充分なのではないだろうか?

そして更に二日後、再び連絡が入った、やっぱり私が検証したのと全く同じ結果となった、低音が出すぎで、うるさい、やはり0.29㎜ф36本はやり過ぎだったのか。

私が検証した時は、初めから駄目だった、それともエージングの問題なのか。

そしてまた連絡が入った、低音が強すぎて、付帯音が付き駄目だとの事だった。

同意見だ、0.29㎜фを36本捩ったリッツ線は、表皮効果の改善効果と合わせてやりすぎたのだ、失敗だ、しかしリッツ線製作とは微妙なものだ、20本と36本はたかだか1.5倍の表皮効果の改善効果しかないのだ、私はリッツ線を甘く見ていた。

落ち着いて考えてみた、今回の実験の意味するものは、スピーカーとの距離や、部屋が広い狭いは確かに音に影響するが、ケーブルの音質比較にはあまり関係なく、違い(音質の差)だけは分かるのだと理解した。

そして私は、心の中でこれからの実験の方向性を密かに決めた。

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