トーンアーム内部配線の威力(3)
トーンアーム内部配線が遂に完成した。
色々聞いてみたが、我が家のJBLは1950年代のジャズが特に上手く鳴るようだ。
まるで新しい録音であるかの様に鳴る。
この鳴り方は他のどんなJBLとも違う、昔何度も足を運んだ門前仲町のジャズタカノの乾いたくさやの様な音とも違う、一関のベイシーの様なお化け低音とも違う。
低音が全く被らない鳴り方をする。
ただ新しいジャズを聞くと音像がほんの少し高い位置になる。
これがもう少し下に定位したら完璧だと思う。
それと、少しホーン臭い様な音になってきた、何か他に問題があると思う。
特にCDをかけるとそれが顕著になる。
CDはこんなもの、そうは結論付けたくない。
しかし、アナログは圧倒的に良く鳴る様になった。
どこにも負けない、初めてそう自負する。
昨日も今日もお客様が聞きに来た、今日のお客様はマークレビンソンのレコードを持参してきた。
あの例のエルビンジョーンズがバタバタドラムをひっぱたくレコードだと思って針を落としたら、とても静かな曲だった。
左にサックスとウッドベースが居て真ん中にエルビン、右にギターが居て、S/Nが高く、とても録音が素晴らしかった。
ウッドベースが低いところまで軽々沈み、聞いててうっとりした。
いつもはケチばかりつけてくるお客様が、昨日も今日も何にも言わなかった、二人とも気持ち良い、その一言だけだった。
昨日のお客様は、1950年代(マイルスデイビスのいつか王子様が)のジャズを聞いていてビールが飲みたいと言った、私もそう思った、何にもないけど、サッポロ黒ラベルをゆで卵と共に出した、それから二人で十六本は飲んだ、さて、それの意味すること、音など語る必要はもはやないであろう。
オーディオは一人では出来ない、他人が聞いてなんぼの世界だ。
正直ホッとした、良かった。
その二人はかなりのうるさ方で自分のシステムもかなりの音を出している、その二人から絶賛された訳だ、かなりのレベルに来た、そう思う。
自分だけでオーディオやってる方は是非とも他人に聞かせてみて欲しい。
そして、言われた事に反論せず黙って総てを受け止めてほしい、それをな地道におしていく事がオーディオを良い音にする一番の近道であるからだ。
私は勝手にそう思う。
一人では自分だけがはまり、ある周波数が自分だけの好みになり、とんでもない音になってることがけっこうある。
こうなれば悲劇である。
自分のシステムだから自分さえ良ければ良い等と寂しい考えはやめることだ。
その言葉と考え方は、余りに寂しいと私は思う。
相手は悪いから悪いと指摘してくれてるのだ、素直にありがとうと聞いてもらいたい。
余談になるが、オーディオに興味を持っていない人ほど音には敏感で感性が優れている。
これは間違いない。
誰が聞いても優れたシステムは良い音なのだから。
JBLはドンシャリだ等と言い放つマニア先生はご勘弁願った方がいい、聞き方がひねくれている。
私は若い頃、これで随分と余計な出費をしたことがある。
こうゆう人は、人の音が自分のシステムより良くなる事をねたむのだ。
気をつけてほしい。