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ウエスタンスピリッツ


2001年1月世田谷区経堂一丁目から今の部屋に越してきた、今でもはっきり覚えている、雪の降るとても寒い日だった、ここも来年の一月か二月に新居へ引っ越す予定になった。

この部屋に住んでもうすぐ12年経つ事になる、世田谷から越して来るとき、一旦JBL4560を泣く泣く手放した、暫くはB&W MATRIX805を使っていた。

この部屋に昔からのお客様をお呼びした時、みなさん口を揃えて言ってくれたものだ、経堂の時の音(JBL)はやっぱり凄かったねと。

アンプはまだGAS(グレィトアメリカンサウンド)のテァドラとアンプジラだった、CDプレーヤーもマランツCD-72aであり、アナログはガラード#301ハンマートーン、特注キャビネットにオルトフォンRF-297オルトフォンSPUA/Eであった。

今もシステムの音の方向性はあまり変わっていない、しかし今はプレーヤーがYAMAHAのGT-750にオーディオテクニカAT-1005Ⅱになり、アンプはCROWNのIC-150AとDC-300Aになった、そして再び三年前にいきなりJBL4560を購入した。

そう昔からJBLのユニットが大好きで使って来たのである、あまり書かないが、実にたくさんの世界の名機を私は殆ど使って来たのだが、アルテックになったりジェンセンになったり、紆余曲折あったが、結局今のJBL4560にいつの間にか戻ってしまうのである。

JBLが持つこの独特な神秘的なデザインと、ユニットのぶっきらぼうなカタログが私を惹き付けて離さなかった、特筆すべきはやはりこのサウンドだろう、デッサンの様な大まかなディティールで、体力をも奪ってしまうかのような対決姿勢で聞くようなこのサウンドである。

元気がないと、スピーカーに背中を押されてしまうようなこの鳴り方に、私は今まで何度助けられただろうか?個人的に見ているだけでいい、大好きなのだ。

基本的にアメリカンサウンドが好きなのだろう、JBL以外にも優れたスピーカーユニットはたくさんある、しかしもう抗うのを止めた、誰が何と言おうがずっとJBLなのだと。

でもオーディオは物ではない、いつもそう思う、使いやすさや機能性もあるだろうが、結局使いこなしなのだと思う。

ようは何でも良いと思うが、パワーのあるものと少ないものを比較すると個人的にはパワーのある方が好きだが、それが総てとは思わない、質が大切である。

世間でよく言われている何と何は組み合わせるべきではない、これはおかしな言葉だと個人的に思う。

今自分がおかれた生活と経済状況のバランスの中で、自分が組んだシステムだ、先ずそれを徹底的にしゃぶり尽くそう!他人が良いものを新たに購入すると対抗する、馬鹿げている、何を使っているかではない、どう鳴らしているのか?これが一番の問題だろう。

後4ヶ月あまりでこの部屋ともお別れだ、晴れて自分のオーディオの部屋を何とか確保することが出来た、真夜中の二時半にそんな事を考えていた。

そして、お世話になった実家は完全に取り壊され、今は更地になって杭がたくさん打たれ、地盤改良が終わった、これからいよいよ本格的に始まる。

今日の写真、このCDをずっと上手く鳴らそうと努力して来たのだ、JAZZを中心に試聴をしていると思われがちだが、実は何かが出来上がり一番先に聞いているのは、いつもこのCDなのだ。

このCDが上手く意図したように鳴らないとだいたい失敗に終わる、大したことのないCDと思われているかも知れないが、個人的にこれが鳴らないとどうしても他も駄目なのだ。

求めているものは、定番で誰がかけても上手く鳴るものであってはならない、そう思う、上手く鳴らないCDは時として羅針盤になり、ある意味長年の友となる事もある。

そしてJBLが良い悪いではないのだ、人の鳴らしてるJBLはあまり関係ないし興味もない、ウエスタンスピリッツのJBLはすでに色々手を施し実験を繰り返し、一般的なJBLとはかなり違う、ウエスタンスピリッツは、真実が知りたい。

個人的にシンプルな考えだと思う、要らなければどんなに高価なものでも捨ててしまえ、値段が高い安いは関係ない、良いものは良い、悪いものは悪い、それをハッキリさせたいだけだ、ただそれを語る前に自分で使いこなせ、いつも自分にそれを問いかけている。

オーディオはちゃんとやればちゃんと鳴る、理屈が正しければ鳴る筈、少しでも気になる所があればそれはとんでもない事になっているかも知れない、今のシステムの弱点は、古い集合住宅の汚れた電源であると、思っている。

オーディオは切りがないと言われている、しかしある程度の切りはある、凄いクレィジーな人は、オーディオの為にマイ柱上トランスまで建ててしまったと言う、実際聞いたらやっぱり凄まじかった、そこまでは流石に色んな制限があり出来ないが、頭が下がる。

それにしても、よくこんな小さな音でこんなに低い重低音が鳴るものだ、間違いなく開発したリッツ線を繋げてからだ、歳をとったので流石に高域は弱く聞こえるが、家内に聞いてもらうと、小さな音でも今はハッキリしていて太く柔らかな音だと言われる。

新居で電源のしっかりした静かな部屋で、JBL4560はどんな音を鳴らすのだろうか、新たな部屋で、簡単に鳴る訳がない、それは分かっている。

眠くなった…バイバイ。

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