オーディオとは?
始めにお断りしておく、オーディオはしょせん趣味だからそんなに真剣にやる気はないとおっしゃる方はこの呟きは無意味かも知れない。
かなり大変だからだ。
本当はもっと細かく書くべきなのだが、いくら書いても書ききれない、実は、これだけ書いてもほとんど伝えられないのが現実だ。
私がここ何日か呟いた事を一つ一つ真剣に地道にやってこられた方はかなりのレベルに達しているはず。
そして、かなりのレベルに達したと思っていると、もう次の目標が見えてきませんか?
少しペースが早いかな?
私はいつもそうなのです。オーディオを真剣にやっていると、耳や聞き方のレペルが高くなっていきます、そしていろんな人のシステムを聞くようになるはずです。
それはなぜか?
自分のシステムに満足して聞いているうちはまだまだ井の中の蛙だからだ。
世の中には自分より物凄い音をだしてる人がたくさんいる。
聞きに行ってたいしたことはなくても、総てが駄目な訳ではない、必ず自分のシステムでは鳴らない音を一つは見つけて来ることだ。そしてそれを違う方向から見つめ、自分なりにその音を求めてみる。
人は誰しも自分のシステムが一番だと思っている。
それは当たり前だ、知らないうちに自分の部屋で自分の好きなような音に仕上げているからだ。
でも貴方のシステムで上手く鳴らないソフトが必ずあるはずだ。
それはやはりおかしいなぁと言わざるを得ない。
私のシステムは馬鹿みたいに色々やったおかげで鳴らないソフトはずいぶん減った。
そうは言っても、録音が悪いソフトも確かに存在するだろう。
私があえて勝手に呟く、酷いと思ったレコード(CDは分からない)は日本盤のクラシックで、CBSソニーのニューベスト・クラシック150選の中の23AC 519(廉価盤)です。メンデルスゾーンとチャイコフスキーヴァイオリン協奏曲。
アイザックスターン.ヴァイオリン。
ユージン.オーマンディ指揮。
フィラデルフィア管弦楽団。
である、すべての音がきついが、特にヴァイオリンの音がブリキを爪で強く引っ掻いて、明るすぎてかすれたような品のない、うるさい音なのだ。
それぞれ、オリジナル録音は1958年だから、多分アメリカコロンビア六つ目(シックスアイ)かも知れないが、とにかくこの日本盤は、酷い音だと私は思う。私のオーディオ人生の中で一度も上手く鳴った事がなかった。
これはひょっとしてだが、イギリスのスピーカー、スペンドールのBCⅡならば上手く鳴るかも知れない予感もあるが、私は、このレコードだけはどうにも聞いていられない。
ソニーさん申し訳ない。
私はまだこのレコードの再生を諦めてはいない、私のスピーカーがJBLのオールホーンシステムだからなのかも知れない。
話しはかなりそれたが、オーディオとは上手く鳴ったら鳴らないソフトは減っていくはずだと私は思う。
そして上手く鳴っているシステムに共通の、ある一点がある、二本のスピーカーのセンターでオーディオは普通聞く、でも良い音のシステムはスピーカーから音がはがれてる、こちらが多少左右に動いても定位していて音源はほとんど動かない、私のシステムはオールホーンシステムだ、以前は少し動いたら音源はかなり動いた、そして私はその定位のさせ方を覚えてからは、あっていればほとんど動かない事を知った。
当然左右のスピーカーが見た目でなくちゃんと揃い、手を結んだ音にならなくてはいけない。
言い方は変かも知れないが、音楽が変わる程の衝撃をうけた。
音も当然かなり良くなる。しいて言えば、立体音響(フォログラフみたいな)だ、前後左右上下にほぼ正確に定位するのだ。
必ず、アンプをモノラルにしておいて、カールリヒターのバッハのトッカータとフーガ 二短調(必ずCD盤に限る)を冒頭から三十秒程、何度も聞きながら、すべての音階が縦にまっすぐ並び、重低音がそのボイントから奥に拡がる様に左右のスピーカーを少しずつ動かして調整する、これがしっかり妥協なく鳴ればオーケーなのだが、これがまた大変な事なのだ、我が家は出来た。
他のシステムでも何度かやったが、大体の人のスピーカーは、はじめはかなり内側に振っている、これはなぜなんだろうか?いつも不思議だ、オーケストラのように並べても音はそのようにはならないのに、それでは左右がクロスし過ぎて全く駄目な事が分かった。
定位とは、耳ではなく、耳で聞いた音を脳が感じて、人の脳が左右を補正して作っている錯覚(立体アートの様な感じ)であると私は思う。
ならばだまされてしまえ、左右のスピーカーをほぼ水平にセットしてみて、左側のスピーカーをほんの少し外側に振ると、ある場所で急にピントがあってくる、内側に振った場合、まずその定位は現れない、モノラルみたいに真ん中に定位したように感じるが、その状態からステレオに戻し聞いてみても、必ず右に音が寄ってしまう。
逆も当然ある。
それではセッティングは合っていない事になる、実に腹立たしいが気持ち悪くなるほど合わない。
それを合わせるには、コツが一つある、出来るだけ前の日からパーカッション等のパルシブな音が入った録音の良いCDをリピートしておき、そこそこの音量でかけておく、これはアンプを目覚めさせておくためだ。
こうしておくと決まりやすい。
それがオーディオを真剣にやると言う事である。
人を自宅へ呼んでおいて、私が部屋に入ったその場で電源を入れる馬鹿がいる。そんなに変わらないからと言うのだ、それではお話にならない。
アンプは最低でも音が良くなる迄にそこそこの音量で聞いてても、三時間はかかる、錯覚ではない、全く情報量が変わるのだ。
カートリッヂもまたしかりである、アンプとほぼ、同じ時間がかかる事をおことわりしておく。
レコード片面かけたらそれでオーケーなどとんでもない。
半田付けも同じ、丸三日は真価がでない、これが分からないとオーディオは無理だ。
分かるかな?
誰もそんな事やってないでしょう?
セッティングはそんなに簡単なものではない事は私が一番分かっている。
みなさんのご健闘を祈る。