アナログの総てをリッツ線で繋げた
やっとアナログの総てがリッツ線で繋がった、これでウエスタンスピリッツのシステムはネットワークからウーハー迄と、電源ケーブルとプリの内部配線以外は、総てリッツ線で繋がった。
プリの内部配線は、アナログを聞き込んでから行いたいと思う、ここまで来たらもうそんなに変わらないだろう、いつもそう思ってきた、しかし今回もかなり変わる筈だ。
今回少し残念だったのは、トーンアームの内部配線である、急遽0.12фを27本から0.08фを30本にチェンジしたのであるが、それでもまだかなり太い、トーンアームを動かしてみると横の感度と縦の感度にほんの少し違和感を感じる、微妙なところなので影響はあるだろう。
そして、アートペツパーを聞き、マンハッタンジャズクィンテットを聞いた、駄目だ…トーンアームの回転に負荷がかかって、左の音が少し明るく歪んでいる感じである。
右の音は図太く鳴っているので、ラインレベルとしては大丈夫だと思う、しかしこのままではレコードによっては、多分針飛びを起こすだろう。
0.08фを30本は、トーンアームに少し負荷がかかった。
トーンアームの内部配線は太過ぎた、明らかに失敗である、もっと細く計算して作り直しだ。
やはり0.12фのPEW(ポリエステル又はエステル被膜)単線が必要だ、手持ちのポリウレタン被膜の0.12ф単線では弱いのでトーンアームの内部配線には危なくて適さない、細くて柔らかなので、絹糸を巻き付ける事すら出来ない、エステル線は被膜が強く多分そのままでOKだと思う、音も強くクリアーだ。
音の為とは言え、かなりの量を特注しなければならなくなったのは話すまでもない。
0.12ф単線は多くても15本、少なくとも4本は必要になる、その根拠は?今回繋ぎ変える前はウエスタンの0.29ф単線をプラスマイナス各々一本だった、その太さで音は太く充分だった、ウエスタン単線の時は、ただ音が少し汚れた感じだった、今回、その断面積で0.12фを何本必要かを求めたのだ。
計算してみると割り切れず、少し上の値に四捨五入したが、その表皮効果の改善効果は0.29фを一本と比べて、断面積はほぼ同じでも2.48倍となるのである、こういった時、リッツ線の表皮効果の改善効果はありがたい、しなやかでエネルギーを減衰させる事なく、断面積を稼げる、他の所と違い、熱で端子が壊れるので、何度も半田処理を出来ないから一発で決めたい、しかし上手くいくかな?。
今回、過ぎたるは及ばざるが如し、かなりやり過ぎた…
PEW被膜の0.12ф単線が入荷次第、直ぐにトーンアームの内部配線リッツ線ケーブル実験を開始する予定である。