鳴り方が完全に変わった
これは少し前の事である。リッツ線を実験し、完成し繋げてから、鳴り方が随分変わった。今までの音は何だったのだろう…
私は個人的にJBLのバネ式の端子が大嫌いである。不安定で不確実だし、何より音が汚い。
二年程前にドライバーのオリジナル端子を外して、ダイアフラムのリード線にケーブルを半田で直に留めた時の感動は、今でも忘れない。まるで名機ウエスタン594の様な鳴り方になるのである。でも私はウエスタン信者ではない。
しかしまだウエスタンの0.6ф(㎜)単線を一本繋げただけだった。
今回新たな優れたツィーター EAS-9HH42が仲間入りしたので、そのままでは正直、もうドライバーの音は付いてこれなくなっていた。
暫く聞きながら考えていた、何故ドライバーの音は、もっと鮮やかにならないのだろう?
そしてやっと気が付いた、レベルは既に合っている、ドライバーは、ウエスタンの単線から卒業しようと。
直にネットワークから端子を介さずに、直にリッツ線スピーカーケーブルを、ダイアフラムのリード線に繋げようと。おかげでダイアフラムは一つ壊したが、何とか取り寄せて繋いだ。
想像通り驚きの鳴り方だったのである。はじめは少しメタリックな鳴り方をしたが、消磁のCDを三回リピートし、更に、エージングのCDを大きな音量や小さな音量や色々な音量でリピートしながら鳴らしっぱなしにしておいた。
結果、約一日(二十四時間)で、メタリックな角のある鳴り方が少しずつ消え、柔らかなクリアーな繊細な静かな音になってきた。
ツィーターと音色が揃って来たのは、話す迄もないだろう。
早くウーハー迄太いリッツ線を作って繋げてしまいたいが。新居での楽しみにとっておきたいと思う。
三位一体、正に今のこのシステムの為にあるかのような言葉だと思う。
今の音は何を(ジャンルやレコードレーベルの音の差)聞いても、軽く広く強い綺麗な感じの音なのだが、全くうさくないのである、完全に常識を飛び越えてしまったと思う。
スピーカーが鳴っているとは思えない。
リッツ線を実験する前の私は何て酷い音を聞いていたのだろう、今迄聞いていたケーブルは、同じウエスタンでも、販売している素線とは違うあまり優れていない0.6ф(㎜)ウエスタン単線を一本だった。
今は本当に最高である、そう思うが、まだまだこの上の鳴り方は存在する筈である。
もう部屋の広さも電源もここでは完全に限界を越えた。ここで今のレベル迄鳴れば、広い部屋へ持っていっても、多分上手く鳴るだろう。そう思う。
とても楽しみである。
今日も新居の打ち合わせに行ってくる。