プリアウトに620Ωを仕込んでみた。
私の話は専門的で、なかなか理解し辛いのかも知れない。読んでいてつまらないかも知れない。しかし事実なので先へ話を進めたい。
これは総て実験のお話だ。私は、オーディオをなんとかまともに動作させようと日々努力している。ただ闇雲に改造や、色々実験をしている訳ではない。ましてや自慢してる訳ではない事をお断りしておく。
その積み重ねが最近、驚く程音質に出始めた。つまり普通のまあまあの音質に満足出来ずに、どうしたら、よりまともな音になるか色々研究しているのだ。
ただ過去の様に、ものを取っ替え引っ替えしている事が馬鹿らしく、自分が哀れに思えたからだ。
そして、一般の方はみんな同じだ、見ていて哀れに思う。大して変わらないものにたくさんのお金を支払って、思った程音は変わらない。
話は戻る。そして、システムをまともな状態にして、あり得ない位音の良いケーブルが作りたい。そう思ったからだ。
その為には、まともな音を普段から聞いていないと出来ない。それとこれが肝心なのだが。出来上がったケーブルを検証するには、あり得ない位まともに鳴ったシステムが必要になると言いたい訳だ。
つまり一般の普通で言われているちょっと良い音を飛び越えたいからだ。
話は本題に。あり得ない実験をしないとその数値が分からない。それで今回も実験をした。
620Ωをプリのアウトに繋ぐと、同じボリュームの位置で、二段階音が小さくなって感じる。なので、ボリュームを4から6へ二つ上げた。
抵抗は、TAFのタンタル抵抗1/2Wの620Ωが製造中止で手に入らず、今回タクマンの1/2Wとしたせいかも知れない。
高域は歪んで聞こえる、細く引っ込んで聞こえ、低音はダボダボに緩くなった。引き締まっていない、被った様な音で好きではない。ドライバーの音も心なしか弱く、ピークで潰れ、歪んで聞こえる。
全体的に音に艶がなく暗く躍動感がなく平面的。
広がりも定位も薄い、そして急にうるさい音になる。これは悪い方に激変だ、普通の音になってしまった。
エージング以前のお話だ。いくら抵抗のメーカーが変わってもこの変化はおかしい。これは明らかに抵抗の数値による音の差である。
失敗である、元に戻そう。
パワーアンプの入力インピーダンスと同じ値の抵抗をプリの出力に並列につなげた。するとCROWNでは音がクリアーになった。
そして思い出した。今回音の抜けが良くなったのは、カットオフが上がって、サブソニックが除去されてるからかも知れない。