ネットワークあれこれ(6)
ネットワークあれこれを読んで頂き誠にありがとうございます。
私はやっと決まったなどとほざきましたが、実はまだまだです。
ネットワークが決まってくれば今度は音の鮮度が上がり、他のさまざな不備が見つかってきます。
私はこう思う、色々やってきて、昔から言われてきたシンプルイズベスト、これに尽きます。
ネットワークは出来るだけ配線をせず部品の足どうしをからげ、しっかり天婦羅半田にならない様に最短距離で取り回しを考えながら確実に決めていく。
からげただけで聞き、定数を探すのは絶対に無理です。
ワニ口クリップなどで止めても駄目。
定数が決まり半田をすると、全く違う答えになるからだ。
半田をすると72時間音は駄目。
だからネットワークはなかなか決まらない。
その半田も個々に吟味してほしい。
特にユニットを組んで大型システムと格闘している同志へ、一度、各々のユニットだけでネットワークを通し聞いてもらいたい、800Hzカットのウーハーだけの音はモコモコしていて、低音も低い所は鳴って聞こえない。
ドライバーもプワプワ鳴っているだけで弱く高域も感じない。
ツィーターの音などチッ!チッ!とたまーに微かに聞こえるだけ。
しかしウーハーだけ鳴ってる所にドライバーを追加すると、低音はしっかり出てきて中音は充実して高い所迄聞こえる、そこにツィーターを追加すると、シンバルの低い所まで再生する様になり、当然かなり高い周波数迄再生する、そしてそのツィーターの音はウーハーに迄影響しているのが分かる。
だから総て必要なのだと分かる、何一つ欠けても、まともな音にならない、これは各ユニットのカット以上カット以下の周波数が倍音成分で上手く繋がって鳴ってるからだ、あまりきっちり切ってはいけない。
そして、もし同じ事をやっていただけたら、こんなものかと思わずに真剣に考えていただきたい、なぜなんだろうと。
そして、それがアンプや配線の質やその取り回しがいかに大切かを物語る。
大体の人はまずそのレベルにすら達していない、私のブログを読んでいただいたら分かるだろう。
とにかく難しく大変なのだ。
分かっていない事を私は貴方に分かってほしい、そこに尽きるのだ。
だから闇雲に進むのでなく、一歩一歩丁寧に確実に進んでもらいたい。
次に何を購入しようかではなくて、貴方のオーディオがどの様な動作で今の音になっているのか、知ってもらいたいのである。
友人や店の販売員の言葉に惑わされる事もなく、自分の出したい音を目指せる、私はそう思えてならない。これは非難ではない。
値段の高いシステムを揃えて、綺麗に並べるだけで良い音が聞けるならば、誰も苦労はしない。
私も若い頃は何と何を購入して、こうこう組みあわせれば音が良くなる、そう思っていた、高いものからはそれなりの音が出る、そう思っていた。
しかしそれは、全くのナンセンスだった、その商品の本来のコンセプトも知らずに、店に行きどんなに立派な試聴室で聞き比べ耳で選んでも、自分の部屋に置いたら全く別の意図しない音になる。
評論家を信用するな、たいした努力はしていない。
まあこんなものかと購入してからがっかりし、一応納得はしてみるものの、どうにも自分は気に入らない。高いんだからこれで良いのだろう、自分にはまだ分からないのだろう、そう思ってる方もいるのでは?
そんな事は絶対にあり得ない。
良いもの(自分のシステムにあったもの)は確かにエージング?は多少はあるけれど、繋いだ瞬間にずば抜けている、後は貴方の腕とセンスと感性しだい。楽器と同じだ、ギタリストでエリッククラプトンと言う人がいる、例えばこのクラプトンが、その辺の楽器屋さんに行き一番安いギターを買ったとする、それでも多分あの名盤アンプラグドの音になるはずだ。
逆に我々素人が高額なクラプトンと全く同じ名器マーチンを買ったとする、弦とフレットが遠く、三味線の様な音にしかならない。
高級なものから良い音を出すとはそういう事だ。
使い手次第で音が決まるとゆう事だ。
上記のような事をすれば、当然宝の持ち腐れとなることは間違いない。
今の自分にその高級品が本当に必要か、それを使いこなせるか、または自分のシステムと合うかだ。
でも音が、音楽が、自分で分からないオーディオなど私は必要ないと思う。
それに気付いてから私は色々調べ実行して、現在に至る。
今使ってるものを使いこなせもしないのに、買い換えて次のものなど上手く鳴らせるはずがない。
でも私はこれだけやってもなお、いまだに分からない事だらけである。
分かっていない、これを分かり認める事は大変な事だと思う。
みなさん、とんでもない凄い音をいつか出そう。