別注のオーディオラック
スピーカーのセッティングは何とか決まった。
次に、オーディオ機材を納めるラックは、当たり前だがとても大切である。新居には暫く眠っていた21年前にスピーカーボックス屋さんに製作していただいたオーディオラックがあった。
そして、部屋の荷物の並べ方はパズルである。あるべきところにあるべきものがおさまれば部屋は片付き、当然音も良くなる。
前の調布に越してから12年間、全く使わず無用の長物になっていたしっかりしたラックである。横型で重さは100㎏を軽く越える。
今回最後の最後に私はこのラックを新居に運んでもらう事を決めた。それまでは危ないお話し、処分しようとしていた。
今まで私は、ホームセンター等で販売されてる軽いウッドポールを使用していた。
前後左右に揺れ、不安定でとても弱いのである。元々ウッドポールをオーディオラックに使う事事態、オーディオの常識から外れていたのだが。お金がなかったのと、組み立てが楽なのと、四方が解放され、音が開放的に感じていたのだった。
しかし今回、どう考えてみてもその別注のラックがパーチクルボードであろうと、板の厚さが5㎝のボードで作られたラックの方が音は余裕があり、スピーカーの内側が分厚い板で塞がる為に、エネルギーロスの低減になり、音が前に出てきて静かだろうと思い、今回取り換えてみた。
結果、やはり音は静かになり本当の余裕と力のあるクリアーな音になった。
ウッドポールは確かに低音が出て聞こえるのだが、それ自体が鳴って低音を作っていた事が分かった。
ウッドポールのラックの鳴り方は今からすると、クリアーな本当の鳴り方とは違うと言う事だ。しかし重いラックからそれなりの音を鳴らすには、それ相応の努力があったことも申し添えておかねばならない。
しっかりしたラックは、周りがしっかりしていれば音が良い。それは間違いないと思う。