そして、低磁束ノイズカットトランスを…
安心して、更なる200V30Aの極太ケーブルが繋いであるコンセントへ繋いだ。
実は、家を建築中に私のミスから、一ヶ所だけ極太ケーブルが間に合わなかった方の200V30Aのコンセントに、あえて今までパワーアンプを繋いで聞いていたのである。屋内配線の極太ケーブルとの差を確かめたかったのである。
本当のオーディオコンセント五ヶ所は、オーディオラックの後ろに四つと、横の壁の下に一つあるのである。
それで、本当は六ヶ所の筈の極太200V30Aは、合計五ヶ所になってしまったのである。
この五つのコンセントこそが、私の新居自慢のコンセントである。
新居は、二~三階は2kVAつまり100Aの契約で、三階のオーディオの部分だけは、100Vも含め総て単独回路(オーディオ専用)になっている。
その200V30Aは、三芯でケーブルの太さが30㎜фの太さがあるのである。普通のワイアーカッターでは最早、切断すら出来ない程太く、被覆も肉厚で固いのである。
そこに今日、やっと慣らしの終わったパワーアンプ用に特注した低磁束ノイズカットトランスを繋いだのである。
音は、力があり静かで、クリアーの一言に尽きる。低域は、マグマが吹き出す直前の静かな噴火口の様な、余裕のある底力を感じ、その圧し殺した様な鳴り方は恐怖感さえある。更に一時間聞いてると、音はどんどん広がりと奥行きを増して、前に出てきた。
家庭の部屋でオーディオを聞く限りに於いて、これ以上の贅沢が他にあるだろうか。マイ柱上トランス程の威力はないにしても、一般家庭の電源配線のなかでも上級クラスではないだろうか。
二時間位鳴らした後で、私は、JB ProjectのBROMBO!をかけた。
CDの八曲目である。この様にスピード感とクリアーさと低音の量感が同居して鳴ったのは、はじめてである。全く違和感なしである。
日本が世界に誇るドラマー、神保彰(じんぼ あきら)は、等身大で正にそこに居る。
ジャケットの帯に書いてあるとおり、スカッとしまくりである。楽器の音以外何にもない、そんな鳴り方なのだ。
ブライアン・ブロンバーグの強烈なウッドベースは抜群だし、オトマロ・ルイーズのピアノ&フェンダーローズも最高に上手く浮かび上がった。
楽器各々が、しっかり分離していて、音楽として溶け込んでいる。そんな雰囲気である。
そして次に、小田和正/自己ベストを聞いた。冒頭から音はキラキラ粒だっていた、今まで一度だってここまで鳴ったことはなかったCDである。先ず発音がとてもハッキリしていて何を歌っているのか聞き取りやすい。特に「あ」の声である。
オーディオである以上、電源はとても大切である。読んで字のごとし電気の源(みなもと)である。変わらないと仰っている方へ、全く違いますよ。
電源ケーブルで音は変わらない?世界中で確認されていない?とんでもない。それは鳴らすシステムがヘボだからです。現に全く違います。
さて、ここで止まっていても始まらない、私は更に次へ行きます。まだまだ上があるからです。しかし、部屋の中心にある柱がどうにも気になる、多少影響している感じ。床もかなり鳴り出した。