オーディオ、更に低磁束ノイズカットトランスを二台注文した。
今回はまた、200V30Aなのだが、MCヘッドアンプとアナログプレーヤーへ繋ぐ、200Vから100Vへの1000Wの低磁束ノイズカットトランス二台である。
ただでさえアナログは素晴らしい、そこに200V30Aの1000Wの低磁束ノイズカットトランスである、どんな結果になるのだろう…ワクワクしてくる。綺麗な電源の入った音は静かで優しく滑らかで内容が濃いのである。
嫌らしく濃いのではなく、身のしっかり詰まった音がセンス良く太く軽々と鳴るのである。
音は高域も低域ものびるが、薄くはならず全体的に重心が下がるのである。だから太くも聞こえるが、定位する音が大きくなる事は全くないのである。むしろ小さくさえ感じる。
そして、奥行きがとても深く出て、そこから広がる音は想像してもらう他はない。
やはり電源環境は良いようである。
ノイズカットトランスを入れる前に想像していた音は、少し綺麗な歪みのない音かと思っていたが。
確かにそうなのだが、音楽や奏者の持つ底力をとても強く感じると言う事である。つまり、より実態的で現実的な音になったと思う。
私もかなり悩んだ、しかし予算があるならばノイズカットトランスは500W以上の出力の低磁束タイプを繋いだ方が良いと個人的に思う。しかし、パワーアンプは最大消費電力の三倍は欲しい。予算の許す限り大きい程良いようだ。一つアドバイス、トランスの容量が大きくても、消費電力の心配はない。使用しただけしか請求は来ない。
今からすると、ノイズカットトランスが繋がってなかった音も悪くはないが、やはりどこか軽くて、油絵にはならず、水彩画のように淡く、絵空事に感じてしまう。
それで、今回二台特注で追加したわけだ。次はCDも200V30Aからの1000Wの低磁束タイプを入れたいと思っている。
我が家にあるCDに繋いだトロイダルタイプの100~100Wの1000Wのノイズカットトランスは、少し唸るのが気に入らない。
今回の特注で注文した二台は、ケースにも入れていないし、軽くしかシールドもしてないのに殆ど唸らないのである。
ところがトロイダルタイプはケースにも入っていてシールドもされている、そのせいか入れないよりはましかな?位の程度である。音が少し閉塞的に感じる。
これは、200V以前のお話である。やはり作り方はとても大切であると言える。
オーダーを受けていただいたお店の方が話されたが、厳密には同じものは二つと作れないのだそうだ。そのお話には納得した。
優劣ではなく一つ一つハンドメイドである。同じになる筈がない。ウエスタンスピリッツのケーブルも同じである。
注文が来て作り、試聴する度に微妙に違うのである。作った本人にしか分からないのかも知れない。お客様は全く同じだと言ってくれるが、作った本人はうんっ!これだ。と思ったケーブルなど、実は今まで一本も作れた事がない。
もの作りは、みんな同じだと思う。作っている本人が納得出来る商品など永久に出来ないのである。出来てしまったらそこで終わりである。
だから絶えず努力をするのだが、どこまで行っても終わりはないのである。ノイズカットトランス屋さんのお話は、そんな感じをうけた。
今回は、製作している会社が少し忙しいらしく、20日程納期がかかるらしい。繋げてみないと結果は分からないが、楽しみである。