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この記事は、2018年11月7日に、FC2ブログからこちらのサイト(https://we-spirits.jp)へ
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ターンテーブル

ターンテーブルの理想とは、余計な振動をせず静かに滑らかに正確に回転する事である。
その他に、外部からの振動に対し強固でなければならない、それは何故か?余計な音をレコードやカートリッヂやトーンアームに加えてはならないからに他ならない。
ドライブするには何種類かの駆動方式がある。
1)ダイレクトドライブ
2)ベルトドライブ
3)糸ドライブ
4)アイドラードライブ
他にもあるが、一般的にはこの様な方式である。
では上記の各々の利点と欠点をのべる。
1)ダイレクトドライブの利点は、直にセンタースピンドルとモーターが繋がっていてエネルギーロスが極めて少ない事であるが、モーターを滑らかに回転させる為にエンドにベアリングが必要な事だ一般的にベアリングは純鉄かステンレスだ、しかし真に強度を求めるならばやはり摩擦に強いルビーの軸受けが最善と私は考える。
ただその欠点は無理なトルクによるモーター自体のうなりを生じるために、あまり重いターンテーブルを回せない事だ、よって、ある周波数の振動に弱い。
2)3)のベルトドライブと糸ドライブは自転車等のギヤ比と似ている、そのために、重いターンテーブル自体の慣性が必要で、多少回転が落ち着くまでに時間がかかるが、ターンテーブルの慣性が高いため、一旦動き出すと比較的安定した回転を得られる、小さなモーターに直に付いているプーリーを介しゴムベルトや糸をターンテーブルに引っ張り気味にかけて回転エネルギーを伝える、でもよく考えてみると、エネルギーロスがかなりあると思う、それは何故か?重いターンテーブルであるから、ゴムベルトや糸で立ち上がったり減速したりするのは苦手でワウフラッターを感じる、それと超重量級のターンテーブルだから床からの振動に一見強いが、実はある周波数がターンテーブルを鳴らすのは事実だし、重いが故に一旦鳴り出すと止まらない、これが欠点である。
4)のアイドラードライブはこれまたギヤ比でトルクの小さなモーターから大きな強い回転エネルギーを得られる、プーリーの次にアイドラーそしてターンテーブルにしっかり押し付けられたアイドラーがターンテーブルを回し立ち上がりや減速が素早く伝わる、でもやはり欠点がある、プーリーはモーターと直結していてゴム製のアイドラーに伝わる、そのアイドラーが経年変化ですり減り回転が落ちてくるし、それではやはり精度はあまり芳しくない。アイドラーとターンテーブルの裏の当たるところの脱脂の清掃が定期的に必要だ、それと、作られた当時のターンテーブルの軸受け精度はかなり低くゴロが出る事だ、今はほとんど製造されていない。
大きなトルクで比較的軽いターンテーブルを回すダイレクトドライブ、それに対し小さなうなりの少ないモーターで重いターンテーブルを他の物質を介し回転エネルギーをギヤ比で伝えるベルトや糸やアイドラードライブ。
比較的ダイレクトドライブは回転が正確だ、糸やベルトドライブは比較的聞いた感じのダイナミックレンジが広い、それに対しアイドラードライブは太く力強い音で勢いはあるがレンジが狭い。
しかしどの方式も回転を安定させ、モーターのうなりをレコードに伝えない様にしているがどれも不完全である事は間違いない、私はこう思う。
本当は電気磁石(リニアモーターカーの様に)で軸受けもターンテーブルも浮かせ、回転を正確に制御出来るものが理想と私は考える。が、しかし、その方式もその電気磁石がピュアなカートリッヂやトーンアームや他の機器にあたえる影響はあるであろう。
最後に、ターンテーブルに大切な事。
正確な回転制御、ある周波数での共振、モーターのうなり、これらを他の機器に影響させずに抑える事。
そしてターンテーブルは絶対水平に設置して、生活音やスピーカーからの振動をターンテーブルに伝えない様に工夫する事である。
これが私のターンテーブル論だ。

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