オーディオ、更なるトランスからの絹巻き電源ケーブル
今回の呟きは、昨日公開したアナログのノイズカットトランスの前に行った実験内容であり、今は外れたトロイダル巻きタイプのノイズカットトランスのお話である。
今回、新たに購入した低磁束ノイズカットトランスが、あまりにも素晴らしいので、先に番狂わせで公開したのである。
CDに使用している100~100Vのノイズカットトランス二次側の電源ケーブルである。
ここもずっと赤黒スピーカーケーブルを使って来た。そして、あえて今回、一次側は赤黒ケーブルのままの実験である。一気に両方変えてしまうと相互関係が分からなくなってしまうからである。
個人的にアナログが主体になっていたので、CDはたいして期待してなかったのであるが、やはり気になった。
昨日から今日にかけて絹巻きケーブルを作っていた。丁度気に入って使ってきたウエスタン16GAで、長さの丁度良いのがあったので作ってみた。
驚きの結果だった、個人的に塩化ビニール被膜の音は好きではないらしい。総ての帯域の音にまとわりついていた付帯音が消えて、凄い静けさと実態感である。
CDもアナログ程ではないが、かなりの音質になった。しかし、電源はとても大切なのだと改めて思った。
当たり前だとお叱りをうけそうだが、オーディオは電源と接点処理である。
みなさん頑張っていただきたい、オーディオはまだまだ鳴る。
今、自分のシステムが良い音だと思うのは勝手だが。言葉は悪いがそれは、大きな錯覚である。私がそうだったので気持ちはよくわかるつもりである。
良いと思って聞いていた自分のシステムより、遥かに優れたシステムを聞いてしまったとき、私は挫折を味わったとともに、そうか、まだまだだったんだなと思った。
そして色々努力してきたのである。その音の差とは遥か彼方の、今の自分の実力では到底鳴らせない音だとその時は思った。
しかし色々追いかけて行くと、何度目かに試聴した時、その凄いと思っていたシステムの音が色褪せて退屈に聞こえたのである。
それは己の努力が日々少しずつ積み重なり、遂にはそのシステムの音を抜く事が出来たのである。
そしてまた、それを遥かにしのぐ素晴らしい別のシステムに出会う。オーディオは、その繰り返しである。と共に、いかにして自分より優れたシステムに出会えるかの偶然のツキみたいなものも大切である。
そうして実験につぐ実験の積み重ねで、百戦錬磨のオーディオが構築されていく。ご自分のシステムがどこの誰より優れていると思えるならばそれは大いに幸せだが、私は違うのである。
痘痕(あばた)もエクボ等と思ってはいけない、やはり痘痕は痘痕である。私のやり方は徹底的にエネルギーロスを減らす方向である。
こう思う、余程外れたシステムにでもなっていない限り、オーディオはちゃんと鳴る筈である。
選ばれたるシステムでしか良い音がしないのであれば、私はとっくにオーディオをやめているだろう。そうではなく、なぜ上手く鳴らないのかである。私はかなり粘着質な性格である。
その方法や私の過去の失敗が、ブログにたくさん書いてある筈である。総てお読みになり、何かの参考にしていただきたいと思う。
もう一度言います、オーディオはものじゃない。貴方の努力次第で、いつか必ず鳴らせると信じている。
ただ、紆余曲折、色んな経験を積まないと分からない事がある。どんなにメーカーのカタログのスペックを見比べても睨んでも何にも分からない。
今回冒頭に書いたノイズカットトランスも、そんなアイテムの中の一つ、エネルギーロスを減らしたいが為に色々実験をしているのである。結果が芳しくなくても、無駄な事は何一つしていない。
ただ私は人よりもたくさん時間があり、色んな様々な実験をして来ている。だから普通よりは少し重ねた経験が多い、ただそれだけてある。
今からするとここに来たばかりの頃は、お話にならない酷い音だった。しかしやっと何とかなってきた。
みなさんにも色々な実験をしてみていただきたい。オーディオは必ず何かを答えてくれる筈である。