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この記事は、2018年11月7日に、FC2ブログからこちらのサイト(https://we-spirits.jp)へ
移転したものです。

オーディオ用低磁束ノイズカットトランスの威力

今回、アナログ用として購入した200V30Aから100Vの1000W低磁束ノイズカットトランスは、CDにも繋げられる様にメス端子(一般的には延長用)を二次側に付けた。

アナログプレーヤーに繋げてみて、あまりの素晴らしい音に、耳を疑ったからである。

当たり前だが、CDは単体ではアナログプレーヤー以上に変化が大きく、楽器やボーカル各々の分離に優れ、エッヂがたち、肉厚な音に変化した。そして静かである。

しかし今回アナログは、MCヘッドアンプにも1000Wを入れた、なので、変化はアナログの方がトータルでの音質の変化は大きかった。素晴らしいのはやっぱりアナログである。

本当に強い音とは、優しさの中からしか鳴らないのだと分かった。強いがうるさく、押し付けがましくは感じないのである。

まだエージングも満足に進んでないのにである。今までの経緯からこれ以上良くはなっても悪くなる筈はない。恐ろしい程の静かな実在感である。

間違いない、CDにも、もう一台専用に低磁束ノイズカットトランスが必要になった。もう購入するしかない。メスの端子を介していては、いつまで経っても真価は分からない、やはり電源ケーブルはダイレクトに本体へである。

暫くお休みしていたマランツのCDプレーヤーSA7003を、ある予感があり、急遽ノイズカットトランスに繋げてみた。安価なCDプレーヤーが今までにない素敵な音楽を鳴らしたのは話す迄もないだろう。全く別物になった。やはり電源が汚れていては本当の力は出せないようだ。

オーディオに大切なのは電源である。東栄変成器株式会社さん、本当にありがとう。素晴らしいと思う。そしてこれを私に伝えていただいた(同じ千葉県にお住まいの)Iさん、本当にありがとう。ずっと大切に使いたい。

そして、いつもどおり消磁のCDを大きな音量で二回リピートして、次にエージングのCDを同じ音量で30分鳴らし、ゴスペラーズのLOVE NOTESを聞いてみた、二曲目の「永遠に」が特に素晴らしかった。

録音が強烈で、各々のたくさんの声や楽器が上手く分離しながらも溶け込み、等身大で五人が目の前奥に並んでいる、演奏は更に奥に定位した、そして今まで奥に隠れていた細やかなボーカルが全部聞こえた。大沢氏の声は、けっこう太く柔らかく強い、今までの様にペラペラではなく、しっかりしている。そして滑舌がしっかりしている。やはりプロは凄い声なんだなと関心した。

しかし、CBSソニーの録音は少し目が回るこれが少し残念。

みなさん、Jポップを侮るなかれである。やはりそんじょそこらにはいない、あり得ない位凄いからプロなのである。ずっと想像していた、いつかこのように鳴る筈だと。

何時間でも離れたくない、ずっと聞いていたい。妥協でなくそう思う。そして聞きながら眠れる。これが答えである。眠れないオーディオは駄目である。違和感があると眠るどころか聞いていられないからである。

私は元気になった。

そして、新居のシステムから、総ての100V電源とAC ENACOMが全部外れた、もう繋ぐ事はないだろう。

こんな音は聞いた事がない、さて、まだネットワーク迄の絹巻きのスピーカーケーブルは繋がっていない。ここに繋がったらどうなるのであろう。想像するだけで恐ろしい。間違いなく気違いに刃物。

夜の21:30再度リスニングルームへ来た、ずっと夕方17:00からCDをリピートしておいたからである。

驚きだ、試しに今まで聞いていた位置から60㎝程後ろに下がると、音が自然でまとまった。今朝聞いた時迄はそこまで下がれなかった。音が飛んできて部屋を満たした証拠である。この場所は家内が探してくれた、ありがとう。更に懐が深くなった。

しかもボリュームを絞っても、肉厚な音は変化しない、この部屋に来てからかなりボリュームを上げて聞くようになっていた。自分でも困ったもんだと思っていた。

やはりノイズカットトランスを入れたのは正解の様である。それにしてもハッキリしていて静かな音である。結局夜中の二時迄ズツポリはまってしまった。

私の書いてる内容が、みなさんに上手く伝わっていれば良いのだが。今回色々実験しているが、オーディオとは実に難しく、何かを繋げれば直ぐに良くなるほど簡単なものではないのである。それまでに何をやってきたのか、その積み重ねが肝心なのである。

このブログでお伝えしたい事は、過去に私が行ってきた実験総ての積み重ねが大切だと言いたいのだ。ここから読まれた方は、私の過去のブログを総て読んでいただき、紆余曲折あった私の過去の失敗談や成功例と照らし合わせ、僅でもご自分のシステム構築の参考になればと願うのである。

否定的なご意見もあると思う。しかし、ここまで鳴ってきたのは過去の努力があってこそである。

勘違いしてほしくないのは、ただノイズカットトランスを入れただけては、私が書いたような音にはならない事をお断りしておく。

オーディオはとても難しいのである。だから実験の仕方も人各々である。

ただ良い音のシステムには必ず、共通した一つのセオリーみたいなものがある。立体的な定位である、これがしっかりしていないとやはり我々プロは駄目なのである。

音だけを求めていては、永遠にそこに気付かないのである。音の良いシステムは必ず定位がしっかりしている。

オーディオに大切な事は音を自然にする事である。それには帯域バランスと位相が大切である。出来るだけ良い音を努力して鳴らしている人に聞いていただき、素直に指摘をうけるのが一番だと思う。

試聴されて、何が鳴って何が鳴らないと話す人がいる、そうではないのだ。妥協なく人がそこにいる感じ、それが大切なのだ。

しかしオーディオは、電源が大切である。

次の日の朝、JBL4560は、まるでヨーロッパのスピーカーの様な綺麗な広がった分厚い鳴り方になっていた。当然ジャズをかければ図太い爽やかなアメリカンサウンドになった。

優れたノイズカットトランスは、安定した綺麗な健全な電気をオーディオ機器に送り、装置をしっかり動作させるものである。結果、メーカー商品や貴方が自作した機材が、本来持っている実力を発揮する。そうは思えないだろうか。

しかし、周りがしっかり固まっていないと逆に粗がでる、そんな感じである。努力してきた人が最後の最後まで鳴りきらない、そこをカバーしてくれる。そんな感じをノイズカットトランスにうけた。

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