シェルリード線にシールドをしてみた
私は以前ラインケーブルに二年程シールドしないで聞いていた、その方が余計な音が付かず音がスッキリする様に聞こえたからだ。
その当時は今と違いあまり良い音で鳴っていなかったからその結果になったのだろう。
シェルリード線も同じだった。
結局ラインはシールドに戻ったが。
更にそれ以前はシールドに方向をつけて作っていた、それは今でも変わらないが、その繋ぎ方が今の逆で、マイナスとシールドの繋がってる方を入口としていた、ある日ひょんな事から間違えて逆さまに繋げていた、音が太く鮮やかだった、そして次の日気が付いた、ケーブルが一ヶ所逆に繋がっている、CDとプリの間だ、ひょっとすると逆に繋がってる方が良いのでは?今まで師匠に教わってから何の疑いももたなかった。よしっ!全部逆に繋げてみようと思った。
一ヶ所変えるごとに音は力強く情報量が増えていった。
何度も繰り返しやってみた、当然繋ぐ場所による色々なパターンもやってみた。結果私はエンドシールドとした。
電気はプラスから入りマイナスへ流れるならば、プラスの流れる逆にマイナスが流れノイズから音楽信号をガードする、同じ方向へ流れてもあまり意味はない。当然マイナスにシールドは必要ない、プラスだけでいい筈だ。
と思った。
そして今に至るが、ならば短い距離とは言え、ヘッドシェルのリード線もその方向にプラスにだけシールドをかけた方が音は落ち着く筈だ、そう思った。
思ったとおりだった、線がウエスタンのトランスからほどいたラインと同じ0.8㎜単線に絹糸を二層に巻き付けシールドをして、更にその上からもう一層絹糸を巻き付けて作った、いやはや、固くて曲がらず、なかなか付けられない、が一時間の格闘の末にやっとしっかり繋がった、最後に引き出しておいたシールドとマイナスを繋げ、同じウエスタン単線をからげて半田をした、ラインと同じエンドシールドとした。
カートリッヂとシェルを合わせた重さがケーブルで変わるのでトーンアームの調整を厳密にやり直し、聞いてみた、比較にも何にもならない、静かで滑らかで勢いがあり音圧が上がる、凄いエネルギーロスの減少だ、今まで何を聞いて来たのだろうと思える位の違いである。
お断りしておく、我が家は総てがこのケーブルのレベルなので一貫性があり、一つ一つが物凄く変化するが、普通の被服のラインやスピーカーケーブルを使っているとどのような結果になるか無責任には語れない、あくまでも我が家での事だ。
私はMCカートリッヂなので尚更きいたと思う。
これをやったのは実は二ヶ月程前の事だ、だから、もう結果は出ている、その間に何度も同じウエスタンのシールドしていないリード線との比較もしている、シールドしなくても悪くはないが、シールドしたのに変えると、もはや元には戻れない、オーディオは外来ノイズや自分で出すノイズにやられている。
これが結論と私は思った。しかし作るのが困難なのとシールドした線がとても太いのでカートリッヂやヘッドシェルの端子を破損する可能性がある。