鳴りきらない音はうるさい
今日最後の電磁波吸収実験をした。最後は、ズバリ!パワーアンプである。アナログの再生音は素晴らしいが、CDは低音がどうしても後一歩、最後の肝心な所で、飽和する様な音が少し残っていた。
なぜなんだろう、考えていた。他にはもう考えられない、パワーアンプである。
ここまで極限まで鳴ってくると、聞いてて粗が分かってくるものなのである。そしてどこが原因かも。ここまで徹底的に一つ一つ実験してきたからである。
ウエスタンスピリッツのパワーアンプ、CROWNのDC-300Aはだいたい20㎏である。重いしスピーカーケーブルを再度繋ぐのは嫌なので。
前面だけ持ち上げ、下に作った電磁波吸収シートを滑り込ませ、次に全体を何とか持ち上げ、手前に持ってきて下ろし。後ろの所定の位置までに滑らせて下げた。
そしてサイドに電磁波吸収シートを決めておき、上に載せた電磁波吸収シートと一緒に貼った。その時に、CROWNの特徴であり泣き所のトランスや大きな電解コンデンサーが飛び出した所迄総てすっぽり囲う様に貼った。
二時間経ち、リピートしておいたCD、シュタルケルの日本盤フィリップス、バッハの無伴奏チェロ組曲の低音は綺麗に下までのびて膨らまなくなっていた。
静かな鳴り方だが、よく聞いていると健全で強力な音である。しかし電磁波や外来ノイズは、どれだけシステムの音を汚しているのだろう。
スピーカーの音は太く濃厚でとても立体的な鳴り方になり、スピーカーから完全に剥がれた感じである。だから今からするとまだ音はスピーカーシステムに張り付いていた事になる。
音はロスがないのでとても強い音だが、うるさい音ではない。ここまでの音量になると普通は再生音なので、うるさくてかなり辛いのだが。ボリュームを絞りたくない、むしろもっと上げたくなる。
富士宮のスーパーオーディオマニアの音も淀みがなくこんな感じだった。電磁波や外来ノイズの影響が減り、アンプが正常動作する様になり、多分歪みが少ないのだろう。音に苦しさが全くないのである。
しかしここまでになるのには、ブログに今まで書いて来たように、今まで行ってきた実験総てが積み重なっての事であることはもう疑いようのない事実である。
今回の実験により、アナログが更に高嶺に昇ったのは間違いない。何かを施すとそれら総てが合わさって結果が出る、これは実に興味深い事である。
もっと良い方法があれば、音は更に上に行く事になる。