[ お知らせ ]
この記事は、2018年11月7日に、FC2ブログからこちらのサイト(https://we-spirits.jp)へ
移転したものです。

重低音再生には、スピーカーからの距離が大きく関係。

当たり前だとは思うが。重低音は、部屋の中で鳴るところと鳴らないところがある事に気が付いた。

スピーカーから少しずつ下がって行くと、1.5メートル位おきに重低音が鳴る、鳴らない、を繰り返す事が分かった。

これはあくまでもJBL4560BKでのお話である。そしてお部屋や置き方、スピーカーの左右の距離にもよるだろう。しかしこんな感じである。

先ず、スピーカーから1.5メートル離れたところの音は、物凄く量を感じるものの耳に絡みつきクリアーとは言えない。

次に3メートル、クリアーに鳴るが今度は、ドライバーやツィーターがあまりクリアーにならない、と言うか繋がりが今一つ。

次に今の4.5メートル離れた音は本当に欲しかった重低音がしっかり鳴り、中域や高域のバランスもとても良い感じである。

しかし、この間の2.5メートルや3.5や4メートルでは、重低音が不思議と消えた様にこの部屋では鳴らないのである。そしてJBL独特のぶつかった様な嫌な音がするのも分かった。

私は今までずっと、その鳴らない所で聞いていたのである。たまたま上手く鳴らないソースがあり、システムまで曲を止めに行こうとした時に気が付き、ゆっくり何度も部屋を歩いていき、チェックしてみたのである。

そして、このシステムでこの部屋ではだいたい4.5メートル、つまり部屋の入り口で聞いた時にベストと気が付いたのである。

ではその重低音とはどんな音なのか?柔らかく低い、心臓の鼓動の様な、ドラム奏者が軽くバスドラムのベダルを踏んで、フワッと鳴らしてる素敵な音の事である。今まではパワフルにドンッ!だった。その音は違うと思っていた。

よく、ダブルウーハーのエッヂの柔らかいJBL4350をそこそこにドライブして鳴らした時に鳴る音階であるが。

ウエスタンスピリッツが鳴らした重低音は、その音階の切れが良く、引き締まっていて4350のしまりのない舞い上がった様な、被った様な鳴り方とも違うのである。

つまりスピーカーからの距離である。部屋の中で鳴る鳴らないを1.5メートルおき位に繰り返すのである。ご自宅のシステムで鳴らしておき、試すと分かると思う。

この部屋では、入り口の所まで下がると欲しかった重低音が楽に鳴った。そして思い出したのである。あちこち聞きに伺い、重低音が上手く鳴ってる所は、スピーカーからそこそこの距離がある事を。

こんな事があるからオーディオはまだまだ分からない事ばかりである。

みなさん、測定器を信用するのは構わないが、聞くのは貴方の耳である。どんなに優れたマイクロフォンを使っているか分からないが。そんなもので部屋の空間に並んだ様に浮かせて鳴らした様なユニット各々をしっかり動作させ、部屋の空気を動かし、リスニングポイントで上手く鳴らすことは出来ない。

最近、位相補正が出来るマルチのチャンネルデバイダーや、位相補正のイコライザーがあるが、本当にそれで位相が合っているとは私には到底思えない。

そして遂に鳴ったウエスタンスピリッツサウンドは、LCネットワークのスリーウェイだが、どこかの帯域に耳が縛られる事はなくなった。

そしてこの音階が鳴る様になって気が付いた事は、JBL独特のぶつかった様な、下品なボコンッ!と鳴る音がなくなり、低音が軽やかで重厚でクリアーになったのである。

これはえらい事だと思う。

システムのエネルギーロスを減らし、CDの電磁波を減らし、更には聞く距離にも鳴らすコツはあった。オーディオは全く解明されていない。

しかし、故五味氏が本で言いたかった本当の事は、多分この事ではないだろうか?ふとそう思った。彼は異様にスピーカーのセッティングを気にされていたと聞いた事がある。

しかし難聴だった五味氏が、なぜオーディオで誰をも感動させる事が出来たのかも謎である。理論的に話せば不思議で、出来る筈がないのである。しかし確かに二本の大きなタンノイオートグラフは、消えた様に鳴っていた。

ウエスタンスピリッツは今、正に二本のスピーカーが消えた。

オーディオはいったい何処まで鳴るのだろうか。

みなさん!いつまでも寝ぼけたような、気合いの入らない音楽を聞いてる場合ではない。オーディオは、ちゃんと分かってあげれば必ず感動的なレベル迄鳴ります、時間はかかるが。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です