東武野田線の川間に行ってきた
船橋から東武野田線に乗るのは26年ぶりである。川間駅には初めておりた、そして一軒だけ、小洒落た喫茶店があった。そしてどこか郷愁を誘う中島みゆきが歌っていた(ホームにて)に出てくる歌詞の様な静かな小さな駅舎だった。何故だか胸がいっぱいになった。
当然恩師への恩返しの為である。日本全国良い音があれば連絡をとり、必ず試聴に伺う、とても耳の優れた感性もお持ちの方である。
一月前久しぶりに我が家に来られ、新居の音を確認に来られた。そして、我が家のアナログの実力を見せ付けられたとお話になった。
しかし同じにされようと色々考えてらしたようであるが、歳をとり根気がなくなって来たのでと、私にご依頼が来たのである。
凄く嬉しかった。正に渡りに船である。その方は、私の大切な恩師である。ずっとアナログをまともにして差し上げたかったのである。
今まで会話の中で少し若い私への信用がない気がしていた。私は一念発起したのである。期待を裏切る訳にはいかない。恩師の人生を賭けたオーディオの一部に関わる事が出来た。幸せである。
他人のしかもアナログに手を加えるのは、並大抵な覚悟では出来ない。しかも日本全国を聞き歩いて来た方である。一流を真に知っていらっしゃる。
トーンアームを含め、最高のターンテーブルに仕上げて差し上げたい。何千人と言うオーディオマニアを従えてる方である。少し恐ろしくもあるが、やるしかない。
私は、相手がどんなに大きくても、今まで逃げた事は一度もない。そして、必ず結果を出してきた。しかし今回は明らかに別格で巨人ある。私のアナログ人生を総て賭けよう。
ターンテーブルはトーレンス124で、トーンアームはオーディオテクニカAT-1005Ⅱである。最高でない筈がない。
極上の音が鳴るアナログにしたい。しかし舞い上がると、大きな怪我をする事になる。
しかしCDを聞いてその実力を見せ付けられた、参りました。その音質はもう文章で語れるレベルにはない。そして楽しい濃密な時間は、あっというまに過ぎてしまった。ずっと聞いていたかった。
やるぞっ!