オーディオは忍耐と努力が必要
とにかく何をやってもオーディオは時間がかかる。と言おうか、機材を買い換えてもラックを取り替えてもネットワークの部品定数を変えても、しっくり馴染む迄に時間がかかる。
そして、レコードレーベルの音を本当に理解する迄には多分、何十年の歳月を要する事になる。
そこはやはり古いベテランにかなわないが、そのベテランがもしも片寄った間違えた聞き方をしていたら、教えてもらった方はオーディオも間違えた方向へ行ってしまう。
少なくとも私は以前、かなり間違えた聞き方をしていた。そこを師匠に軌道修正されたのである。
音が柔らかいと言う表現は裏を返すと、こもったボケた方向を指すのが一般的である。クリアーな音とは、明るく薄く跳び跳ねた様な鳴り方の方向を指す、これが残念ながら一般的な事の様である。
しかし、知らないのだから仕方がない。本当に柔らかい音やクリアーな音とは、柔らかくクリアーであっても、それらがあからさまにそう聞こえる訳ではなく。鳴り切っていて広がりがあり、柔らかで滑らかで強くソフトな鳴り方で、低音が強く引き締まっている音の事なのである。しかしゴリゴリ固いのではなく低音も柔らかいのである。
しかし、このブログを読んで頂いているのでお分かりとは思うが、一足とぴにその音を鳴らすことは出来ないのである。
いくら私が語っても、なかなかそのレベルに達する人はいない様である。
勘違いしないでいただきたい、私が優れてると言ってるのではない。私だってまだまだである、人生一生勉強なのだから。
しかし最近知らないで死んでいく事が怖い。知らない事を知った時、得した気分になる。
その為にはひたすら勉強する事である。しかし、勉強とは言っても何も机にしがみつく事ではない。
自然と気が付くまで、普通の生活をしていれば良い。嫌いな勉強など頭に入る筈がないからである。
いつか気が付く、今の私の様に。その時、如何に過去からの積み重ねが必要かを。また人によってそのスピードが違うだけであり、何も遅いから駄目だとか早いから優れてる訳ではない。
しかし同じ生きてるなら、やはりたくさんの事を貪欲に知りたい。私はそうなのである。
オーディオに違いの差が分かるまでに時間がかかる事を知った貴方は、多分買い換えるスピードが遅くなるだろう。それで良いのである。
新たな機材はまともにバランスするまでに三ヶ月は最低でもかかり、とても痺れる、しかしそれがオーディオなのである。
こればかりはどうにもならない。オーディオは、烏賊のスルメの様なものである。一枚のレコードも同じ事である。古いいつも決まったソフトばかりかけていても何の進歩もない。
上手く鳴らないソフトを時間をかけて理解して上手く自分なりに素敵に鳴らそう。
曲調や好き嫌いはあるかも知れないが、本当だろうか?私は彼方が鳴らせないだけだと自分も含めてそう思っている。鳴らないソフト等この世に存在しないのだから。
時間をかけて鳴らないソフトを減らそう。
オーディオは何をやっても真価が分かる迄に時間がかかるのである。