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この記事は、2018年11月7日に、FC2ブログからこちらのサイト(https://we-spirits.jp)へ
移転したものです。

YAMAHA GT-750改造

ウエスタンスピリッツのプレーヤーは、YAMAHAのGT750である。訳あってガラード301ハンマートーンと、オルトフォンRF297を手放し、途方にくれていた。

そして数年前、ハードオフで見つけ、運命的な何かを感じ、安価で購入した。しかしトーンアームがあまり宜しくない。

ネットオークションで探し、オーディオテクニカのAT-1005Ⅱを見つけて購入した。これも運命的な何かを感じたからである。私はいつも迷わない。

YAMAHAのGT750からオリジナルのトーンアームを外し、穴をずらしオーディオテクニカのAT-1005Ⅱのオーバーハング(15㎜)をシビアに付けてみた。

しかし、その結果は驚きのものだった。多分モーターやターンテーブルは優れていたのである。そこにまともな隠れた名機、AT-1005Ⅱが付いた事により、全く別物に生まれ変わったとしか言いようがない。

けれど、トーンアームの穴あけ加工の時に気が付いた。キャビネットは、安っぽいMDFボードだったのである。それから私は、拘りのないMDFボードがずっと気に入らなかった。

個人的に今まで100台位のアナログプレーヤーをメンテしてきた。そしてかなりのノウハウが積もった。

今回も、恩師のプレーヤーとカートリッヂをメンテして様々な事を学んだ。

私は木工用ボンドを始め、接着剤を出来る限り使わない。寄せ木ならば仕方ないが、音が安っぽくなり、無機質な方向へ変わってしまうからである。

どんな木材同士を、どうやってどの様に合わせどの様にどんな種類のネジで留めようか、それがいつも悩むところである。木ネジではなく通し穴を明け、ネジを貫通させボルトを通し、裏からバネワッシャーと六角ナットか鬼目ナットで留めるのが音には最善である。

しかし、重ねた種類の違うボードに正確に穴をあけるのはとても難しい。ボール盤と、数個のクランプが必要になる。

久しぶりで自分のシステムに手を入れる。

キャビネットがショボいので、総て作り替えて乗せ替えてみようかずっと考えていた、しかし音の良い木材はどれも固く加工が難しい。

なのでずっと20年我が家にあった1.5㎝厚の黒檀を切り出し、アームボードを作り、今のキャビネットのまま、その上からネジで留めて新たな穴をあけなおし、そこにトーンアームを付けようと思った。

MDFキャビネットの上に乗せるには,前回のトーレンスで成功したウェンジュでは響きが釣り合わないのである。トーレンスTD124はアームベースを留める所が、金属だからウェンジュでバランスしたのである。YAMAHAのGT150は、下がMDFボードの為、合わせて響きを作るには1.5㎝厚の黒檀が合うと考えた。

つまりオーディオは、各々の合わさった鳴り方の巧みの技術で音が構成されている事が分かってきた。

現在の我が家のプレーヤーにベストなのは、黒檀かブビンガであるが、ブビンガは比較的分厚いタイプしかない、なので我が家にあった黒檀となったのである。

今のままでもかなりのレベル迄鳴っているが、やはり私はまだ納得出来ないのである。

センタースピンドルとトーンアームの回転軸の中心、そしてカートリッヂの針先、この三点をお互いが横内側方向に引っ張り合い、更には下から来るスピーカーから床へ伝わる振動と干渉し合い絶妙に動作している。

昨夜これを根掘り葉掘り考えていたら眠れなくなった。24時半に頭が覚醒し眠れなくなったので、オーディオルームへ行き、朝の五時までプレーヤーを眺めた。

突然総てが繋がり、必要な板のサイズや必要な工具、そしてその作業行程が総て頭の中で繋がった。

この時、次の日にもう一度再確認し、行動を起こせば、私の場合、だいたい間違いなく成功に導かれる事が多い。

しかし、これだけは経験から来る慣れである。途中絶対に軌道修正はしないのである。そして、途中でこうすればもっと…となった時、私は作業を止める事にしている。

登山と似ていると思う。登れない山などない。そう思うのは勝手だが、なめてはいけない。どうしても登れない日もあるのだ。

例え後数歩であっても、そこで撤退はありである。それは逃げではない、次の更なる成功へ導く為のステップだからである。

私は今までかなりの失敗を繰り返してきた。しかし現在のノウハウがあるのは、その失敗があったからである。

オーディオは良い結果を重ねても時に違う事がある。つまりこうだ、人生と同じで総て良いとこ取りは出来ないのだ。

更なる良い結果が出たと同時に、実験を行う前と比べて、別の優れていた筈の何かを失う事があるからである。これを忘れてはならない。

面倒だが、これを少しずつ重ねて行くしかない。その方向が間違えていなければ、それらが少しずつ確実に積み重なり、やがてオーディオは貴方に、何かを語りかけて来るだろう。

オーディオは高額なものを購入し、その優劣や性能を比べるものではない。音が変わったのと音が進歩したのとは全く別のお話しである。早くそこに気付けっ!

話しは戻るが、黒檀ベースが出来上がり聞いてみた。力強いクリアーで太い音だが、まだ馴染んでないのか、想定していたのとは何かが違う。

少し待とう、そう思った。

次の日音は見違えるほど良くなっていた。

これだからオーディオは実に楽しい、アナログよ、永遠に。

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