山小屋の様な形のオーディオリスニングルーム
今まで、新居の写真を掲載していなかった。これがウエスタンスピリッツのオーディオルームである。かなり特殊な形の部屋であるが、音は悪くないと思う。
図面が出来上がった時、頂点だけが2m40㎝後は斜め、こんな部屋で理想とするサウンド等鳴らないと思っていた。
そして、事実部屋が出来上がり、最初に聞いた時は目の前が暗くなるほど実に酷い音だった。もうオーディオをやめようかと思った程。逆にそれが私に火をつけた。
電源は極太配線で完全に総て独立、200V30Aを六ヶ所引いてもらっていたが、とりあえず普通の100Vからノイズカットでない普通の昇圧トランスを使いアメリカ仕様のプリとパワーアンプを117Vに、CDだけノイズカットトランスを繋いで聞いていた。
しかし一ヶ月位で音が変化しだした。音が潤い暖かくなってきた。天井はそのまま屋根なので、低く多少圧迫感もあった。
そして、念願の200V30Aからの低磁束ノイズカットトランスを四つ購入し、プリとパワーアンプ、CDとMCヘッドアンプに各々繋いだ。
静かで力強く、太い音になった。そして私は気が付いた。ノイズカットトランスは、ノイズを取るから良いのでなく、容量の大きな低磁束のトランスを入れる事に意味があるのだと。つまりトランスの音となる。
パワーアンプだけは2000Wの容量を注文し、後の三つは1000Wを注文したのである。
ノイズをとっているため効率が悪いと考えられる。ノイズカットトランスを入れるならば、最低でも500Wは必要となる。
パワーアンプに至っては、だいたいではあるが、最大出力の三倍の容量は欲しい所である。
例えば、最大出力が100Wだから300Wではあまり宜しくない。最大出力が低くても最低でも500Wを入れて欲しいのである。
話しは戻るが、その天井の低さも今は全く気にならなくなって来た。
写真をご覧になっていただいたらお分かりかと存じますが、壁にネットワークを吊っている、これは絶大な効果だった。
そして今日ノイズカットトランスの下に、一枚の厚さが2.5㎝の、赤タモの樹を三枚ずつ総てのノイズカットトランスに敷いた。
柔らかく落ち着いた、広がりと芯のある品の良い音になった。トランスの下に敷く木材は大切である。
そして部屋は最近だんだん鳴ってきた。新築の部屋はなかなか良い音にならないのは分かっていた。そしてどんな部屋でも三年かければ鳴る事が分かった。
特に天井が高い地下の部屋では、なかなか良い音にならないのである。気密性が高くスピーカーが動けない為と思われる。
それと最近の新築は耐震構造になっている為、なかなかオーディオに都合よく馴染んではくれないのである。正に私の家は耐震構造が半端でない。
そして思った、リスニングルームを作る本に書いてる内容は、全く参考にならない。
我が家の様な山小屋の様な作りでも、多少天井が低くても、嘆く事はない。私は鳴らす事ができた。柱がスピーカーの前にあっても音質劣化には繋がらない。
床だけは大切であるが、それもある程度音量調節で何とかなる。この部屋は27㎜の分厚い板を敷いて固いタイルカーペットを敷いたが、床板の下に柱ががたくさん入っているので、我が家はそれで充分である。
以前の賃貸マンションの時は右側に横壁がない状態であり、なかなか厳しかったが、やはり部屋は四面、横壁で囲われてないとオーディオは難しいと思った。
理屈はともあれ、色々制約があるが、神が私に与えた部屋はこの部屋なのである。この部屋で最善を尽くすのがプロである。
ウエスタンスピリッツのリスニングルームは鳴り出す迄にアバウト半年はかかった。しかし未だに完全に鳴っているとは言えない。
なのでなかなかお約束のリッツ線ケーブルの判断が出来ないのである。もう少しお時間をいただきたい。
この場をかりてお詫び致します。