大阪から、お客様が来訪された
今日は、ネットで知り合ったお客様がご試聴に来られた。たまたま大阪から東京にいらっしゃる用事がおありとの事。大のオーディオ好きみたいである。
まだ部屋が完璧に鳴っていないので、多少時期早々とも思った。しかし拒む理由はない。喜んで聞いていただきたい。
まだオーディオ歴は浅いようだが、住まいの関係で低音を追求出来ず、現在フルレンジをご使用との事だった。
あちこち聞いてらっしゃる様であるが、どこに行って聞いても音がボケボケで、凄いと思える音に出会えないとの内容だった。世界一の電気磁石のスピーカーもお聞きになられたらしいが、今一つピンと来なかったらしい。
そう、電気磁石のスピーカーはご理解するのに少し時間がかかる。余計な音が削げていて、低音や高音を求めるのでなく音のスピードや切れを重視した聞き方になるからである。
多分昔のラジオの様に、レンジが狭く聞こえたのだろう。そして少し前から私のブログを読まれていて、一度聞いてみたいと思われた様である。
しかし、フルレンジで聞いてる方が、我が家のような強烈な低音を聞いて大丈夫だろうか?少し心配だが、お客様もかなりの覚悟がおありなのだろう。
しかし我が家はスリーウェイである、フルレンジの様な軽やかな中域は鳴らない。附帯音もあり女性ボーカルなどは少し重く感じる筈であるが、どの様な試聴結果になるかとても楽しみである。
しかし、他のどんなお客様とも毛色が全く違った。かなりの耳をお持ちの方である。ご自分では改造マニアとお話になったが、聞いていると、どうしてなかなか的を射ていらっしゃる。
お客様はフルレンジをかなり極めていらっしゃる。我が家の音は附帯音が気になると話された。私も全く同感である。
しかし、最後にこう話された、「ウエスタンスピリッツは、はじめからあるレベルにきていると思った、かなり鳴っていた」と。しかしそれは多分社交辞令だろうと思った。
8㎝口径のフルレンジ党にとって附帯音は、邪魔者以外の何者でもないと思う。私は久し振りで他人を認めた。
そして18:00が迫って来たので、自慢のアナログを聞いていただいた。「高音がきもちいいですねーアナログは良いですねー」と声がひっくり返っていた。
しかしやはり、附帯音がどうしても気になる様である。絶対に取らなければ。もっとスピーカーを消さねば。
しかし一言、「CDも負けませんよー」と言い放った。彼ならば多分鳴らしてしまうかも知れない。やはりオーディオ歴は短いが、経験とセンスに優れている。
世の中、上には上がいるものである。とても勉強になり、楽しい一日だった。ご試聴、心より感謝致します。どうぞ、またお越し下さいませ。長いお付き合いになりそうである。
次の日、音は更に確実に進化していた。