更なる実験2)のその後
今度は、やはりウーハーのコーン紙が分割振動を起こしてる、どうにも気に入らない。オーディオは突き詰めて行けば、必ず次の違和感が出てくるものである。
実験の結果が良好で、更にレベルが上がっていくからである。その為、それまでは分からなかったが、研ぎ澄まされて来ると細かな粗が分かってしまう、それを諦めず次々に対策を講じ、解決していく。その姿勢が大切である。そしてその発想にも、やはり鮮度がある。モタモタしてる暇は私にはない。
もっとシンプルに濃い音になり、もっと素早く低い方へ音が沈み込む筈である。
そしてウーハーと繋がっているドライバーのfoは、もう少し改善される筈である。
ならば私の思考はシンプルである「やるしかない」そう思った。
ウーハーの前面と裏面と、その周り、ドライバーのダイアフラム、イコライザー、総て完璧にやってみよう。こうなればもう徹底的にやるしかない。
アンプで起こっているクロストークもあるとは思うが、今回、スピーカーでの改善を狙う。
さて、上手く行くだろうか。
やはりウーハーのコーン紙の分割振動はかなりのものだった。改善され前後のレスポンスは正確になったと思える。ドロドロの音は消え去り、上質な品位の高いウーハーユニットに生まれ換わった。
ドライバーのダイアフラムはやはりfoとレスポンスは改善され、動作がスムーズになったのが分かる。そしてやはり品位が遥かに上がった。
本来は別々に、日にちをおいてやれば良かったのだが、一気に行った。ドライバーのダイアフラムは改善されウーハーの分割振動は激減した、合わさってとてもクリアーな鳴り方となった。
音の密度が格段に向上した。まるでギターの弦を張り替えた位、音が活き活きしてリフレッシュした。
その夜、家内と聞きながら成功を祝った。家内は「モヤモヤした音がなくなったね」と言った。
大成功である。