更なる実験6)
ここまで来るとやはり気になるのは、JBL4560BKの外側総てである。
写真では黒光りしているが、これは蛍光灯をあててるせいであり実際は渋い黒である。私が何をやったのか分かる方はいらっしゃるだろうか。
あちこちに塗った。検索すると、それを塗ったらどう作用するか、機械屋さんならば容易に察しは付くと思う。しかし、情報は極端に少ない。
今回、ウーハーそのものはもとより、効果はドライバーやツィーターの帯域に迄及ぶ筈である。
確かにそこも気になっていたので、心の後押しもあり、直ぐに作業を開始した。
しかしこのところ、何度ツィーターとホーン&ドライバーをボックスから下ろしたのだろうか?
とても重くて嫌になるが、若い今の内にといつも思う。私は貪欲に良い音を求めているので、待っていられない性格なのである。それに、やはり情報も鮮度が大切と考える。
今までの作業に比べると、難易度はかなり低くリスクも少ない。やるならズバリ今である。
度重なる実験でウーハーユニットはもう壊れそうである。「壊れたらまた買えば良い」私はシンプルな思考の人間である。しかしウーハーは今まで一緒に闘ってきた同志である、大切にしたい。
しかし、色々分かって来るとスペックは優れているに越したことはないが、何でも良いような感じもしてきた。
ここまでの度重なる実験や経験が私をとても強くさせた、今は、何でも鳴らせる自信がある。そして人間、何時も謙虚であれ。これを胸に刻んでいるが、欲がありなかなか難しい。
みなさん、このブログをいつも読んでいただきありがとうございます。過去のブログもお暇な時に総て読んでいただきたい。私はここまで失敗の連続でした。
言い方を変えれば、更に凄い方法が見つかると言った方が良いのかな。正解だった筈のものが次の日には不正解となるのである。しかしただ読んでいても貴方の音は永遠にそのままである。もっと素直になって心を開こうぜ。上には上がある。
あまり考えないで、いつも失敗ばかりしてはいただけないが、行動の早さはやはり、貴方を成長させると私は思う。
いつも出来る事ばかりやってるのでなく、出来ない事に次々と果敢にチャレンジしていく。はじめは失敗してもそれは決して貴方にとってマイナスになることはない。
やってる内に、気が付くとたいていの事は出来る様になるものである。どんなに優れた機材を購入しても、オーディオは完成されてないので、そのままでは決して良い音にはならない。それは私が保証する。
より良い音を、人より鳴らそうとするならば、やはりそれ相応の努力を重ねなければならない。何もしないで高級な機材を揃えても、音は大して変わらない。
それが真に分かった時、オーディオは必ず貴方に何かを少しだけ教えてくれる。そんな気がする。
些か説教じみたが、その為にウエスタンスピリッツは今回、更なる実験をする。さて、どんな結果になるだろうか。
想像通りの結果となった。左右のセパレーションに優れ、静かで重厚で夜の静寂に沈んでいくかのような気が遠くなるほどクリアーな音になった。バスレフ臭さは減った。これは施した実験により周波数が分散し、ボックスの鳴り方やユニットの動作点が変化する為である。ある意味、精密機械の常識と考えられる。
音の広がりや奥行きは、作業をする前とは桁外れに改善した。所謂まともな音である。
何時もはうるさかったスパイロジャイラのキャッチング ザ サンが、クリアーで透明で強いのだが、うるさくなく太く素早く聞きやすくなった。音を手で掴めそうな感じである。
スタジオでかけているエコーがとても適度で気持ちが良い。このレコードは普通クリアーに鳴ると間違いなくうるさくなり聞いていて嫌になる。
またまた実験6)は大成功である。更なる高嶺に登れた。
しかし、オーディオはまだまだ良くなる。どこかに本物はいらっしゃる、しかし本物は一切、世には出てこないと思う。見付けた時にもう負けたくはない。