お客様が試聴に来られた
私よりも少し歳上でTADのスピーカーを、真空管の自作アンプで鳴らされている方である。TADはJBLに更に磨きをかけたような完成度の高いユニットである。
ボックスは、タテマツの最高クラスをご使用である。やっと新居の音の響きも整ったと感じたので、無理を言ってご足労願ったのである。
やはり、先方のTADのユニットは優秀なのだろうか、久し振りで聞いたウエスタンスピリッツサウンドは、音色が変わってしまいとても残念との事だった。しかし、かなり久々のご試聴だった。
低音がどこかの周波数で被ってる様な鳴り方だと、何度も話していた。
しかし、次の日にもう一人のお客様が来られた。そのお客様はB&W MATRIX802をご使用になられている、前回の実験を施す前と比べ、クリアーになって、奥行きが増したと話された。
ピアノが特にクリアーだと話された。低音も切れがあり、スピードがあると言われた。実験を施した後の音の方が、絶対に好きだとの事だった。昨日の知り合いとは、全く違う試聴結果になったのである。
さて、この結果の違いはどこにあるのか考えてみたが分からなかった。やはり、聞き方の違いなのだろうか?それとも真空管とトランジスターアンプの違いなのだろうか。
そして、先日来られたTADご使用のオーディオ仲間は、そう聞こえたのだからそうなのだろう。私に「申し訳ない」と何度も話されていたが、現にそう聞こえたから、そう話されたのである。
好みと言う言葉は私はあまり好きではないが、実に様々な聞き方があるのだろうと思った。どちらのご試聴結果も間違いではないと思う。
これだからオーディオは、とても難しいと思った。私は、昨日と今日の試聴結果を、双方とも素直に聞き入れた。
どんなに優れた音質改善方法にも、完璧な対処方法はなく、何かが良くなればその反面、失う何かがあるのである。
さてウエスタンスピリッツは、リッツ線のモニター応募を始めた。
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