オーディオの実験にはセンスが必要
システムの音のどこにどの様な違和感があるのか、先ずはそれを耳で掴む。そして、どこに問題があり、どこをどの様に何で改善するのか、これが問題である。その時、全く違う方向からの改善を求められる事がある。
一番間違えた音質改善対策方法は、後付けでベタベタ、ブチルゴムを張り付ける事である。
ブチルゴムは安易に共振を止める事が出来るが、綺麗な響きまで失ってしまう。そして汚いし臭い、なかなか現状復帰が難しい、これは最悪である。
私は、オーディオクリニックに行った時、もし付いていたらこのブチルゴムを外す事からスタートする。手が真っ黒になり、なかなかはがれない。
今まで色々な対策を講じてきたが、柔らかいもので振動を吸収するのは一番良くない、それは誤魔化しである。
むしろ根本的に振動をへらしてから、余計な響きのない固いものの上に置いた方が、音は間違いなくクリアーになる。しかし、大体のオーディオファンのシステムはレベルがとても低い。
先ず機材の下に付いているゴム足が音を濁らせている。この事に気が付いているのはごく一部の方だけである。
そして、どこのシステムをクリニックに伺っても、端子やケーブル端末がとても汚い。そこを磨くだけでかなり音は元気になり、驚くほど良い音になる。
柔らかいインシュレーターをやめて、カーポン系の素材や、固い木材を小さく使うのが良い。