電源ケーブル
一概にこれが一番優れた作り方とは言わないが、ウエスタンスピリッツはプラスとマイナスに、電源ケーブルだけは、1.6㎜単線を使っている。
ラインケーブルと違い、こちらはプラスマイナス同じ単線にして、やはり平行にしている。それは何故か、この単線の太さと作り方で音が良いからである。
しかし、ウエスタンスピリッツのリスニングルームの電源の様に、200V30Aならば、100V+100Vグランドなので、ケーブルの本数は1.6㎜単線が三本になる。
ウエスタンスピリッツは、電源ケーブルの太さを同じ長さの4メートルで、1㎜~3㎜単線迄少しずつ太くして実験してみた。しかし何度聞いてもやはり1.6㎜がベストな音質だった。
電源ケーブルは、ラインの様に、マイナスだけ太さを太くしても効果は良くなかった。
そして、捩り線も色々な素線の太さや数を検証しながら、たくさん作ってみたが、音が腰け砕けになってしまい、良くなかった。その複数線(多芯線)が市販品の殆どである。
単線の次に良かったのは、先の意見をひっくり返す事になるが、普通に切り売り販売されている、赤黒100芯のスピーカーケーブルだった。
だから捩り線(多芯線)総てが良くない訳ではないと思う。赤黒ケーブルはスピーカーケーブルである、電源ケーブルと何処か似たような所があるのだろう。
しかし、捩り線ならば、細い多芯線が良いと思う、なので必ずしも100芯とは限らない。しかし、なぜか赤黒ケーブルにはあまり細い素線を使っているのがない。
1.6㎜単線で電源ケーブルを作ると、被膜を含め上手く作れれば、とても優れた音質になる。
ウエスタンスピリッツの電源ケーブルは、独特な発想に思えるのだろうが、貴方のお家の、屋内配線をご覧になっていただければ、ご納得であろう。屋内配線をご覧になって分からなければ、オーディオは出来ない。
総てのケーブルは、前後関係を良く理解しなければ、優れたケーブルは作れない、一つだけの発想や耳や勘だけで、優れたケーブルは作れないのである。
電源ケーブルは単線の1.6㎜(14GAまたはAWG)の太さが優れている。また厳密にはグランド側の本数も鍵である。