トランス&ヘッドアンプ
この両者には、全く違う作りによる音の壁があり、真剣に聞けば比較的簡単に分かると思う。
先ずはMCトランスだ、少しでも落ちる解像度をかせごうと、細い単線を沢山巻き付けて作る、音の傾向は中域にエネルギーが集まる、落ち着いた音で、比較的1950年代から1960年代のジャズに使われているようだ。クラシック党はトランスを使った中域重視とする根強いファンもいる。
比較的レンジが狭い。
それに対し、MOSFETが開発された時代に出て来たのがMCヘッドアンプである、クリアーでレンジが広くS/Nは高いが音は薄い、スピード感があり情報量はかなり多い。
みんなアンプとの兼ね合いを引き出すが、それは的外れだ、あまり関係ない。 私は今のところ、ヘッドアンプ党になっている。
一般的には薄く少し明るい音になりがちだが、しっかり周りを固めればそんな事はない。
とにかくオーディオは難しいのだ。
どちらを選択するにも総ては適材適所だ、鳴らないのにはちゃんとした理由がある。
鳴るのにもちゃんとした理由がある。
だから、安易にものを買い換えて逃げないでいただきたい。
私は実験してるので沢山のものを購入したり、借りたりして色々使ってみるが、普段使っているものは大したものではない。
使いこなしが一番大切なのだ。
結論、レンジの広いトランスはない、レンジを求めるならばヘッドアンプが上だ。
ただ耳で聞いて、レンジが広く聞こえるトランスが存在するのも確かだ。
この辺、実は、電源トランスと、各種ケーブル総てが大きな役割を果たす事は確かだ。
それがどんなトーンアームにどんなカートリッヂを付けてどちらを選択するか、ご自分で判断されたし。
トランス、ヘッドアンプ、どちらも魅力的だよ。
さあ!貴方はどっちを選ぶ?