付帯音
小さなフルレンジスピーカーをご使用ならば、再生音以外の余計な音が気になるからご使用になっていると思うので、附帯音を減らす努力は大切だと思う。
しかし、ウエスタンスピリッツの様に、色々な大型スピーカーシステムをご使用のマニアを対象とし、その方達を納得させる為に、38㎝ウーハーを軸としたスリーウェイシステムを使っているならば、話しは全く別である。
附帯音はなかなかなくならない、ならば耳に感じなくしてしまい、上手く味方につけよう。そう思ってきた。
去年ウエスタンスピリッツは、人伝で色んな付帯音対策を38㎝ウーハーに施してみた。その結果、私の腕がないのか未熟だったのか分からないが、音の音色やバランスが崩れた。
いやこちらが気付くようになったのか。
でもお伝えいただいた方には、今でも感謝している。何も知らずに過ごすか、知ってこれから更なるオーディオ道を進むのかでは、雲泥の差があると思った。
迷宮に迷い込んだ時は分からなかったが、冷静になって基本にかえり、更なる対策を講じれば、全く別の方法で、もっと高嶺に昇れる事が分かったからである。
そしてやはりどこまでいっても、オーディオに答えはない。スピーカーには様々なタイプや大きさによる違いがある、そして鳴らし方や用途が各々に違うのである。
耳に絡まる付帯音、少ないに越した事はないが、ユニットそのものの性格まで殺してしまう事はない。改造はその範疇にとどまる。
小さなフルレンジスピーカーユニット、大きな口径のウーハー、各々に役目が違い、長所も短所もあるのである。
付帯音対策は、必要な時に個々の対処の仕方で、個々の責任に於て、行えばいい。ウエスタンスピリッツはそう考える。オーディオに答えはないのだから。ならば、センスを鍛え、良い音を鳴らした人の勝ちである。
附帯音は、スピーカーの振動板やボックス、CDプレーヤー等のメカ的な原因もあるが、電気的な原因もある。
しかし、やりすぎはやはり禁物である。