[ お知らせ ]
この記事は、2018年11月7日に、FC2ブログからこちらのサイト(https://we-spirits.jp)へ
移転したものです。

四種類のモニターケーブル試聴結果

このお話しは、タイムラグがあり、少し前の事を書いている。なので実際は更に先へ進んでいる。

今回完成させた四種類のケーブルは、総て半田をしてから十日経っている。半田がしっかり融合してから聞いた。そして、各々一本ずつ三日間(72時間)ずつ家内としっかり試聴した。

一つだけ付け加えると、三日(72時間)前に、プリパワー間のケーブルをリッツ線シールドで新たに作り、交換していた。

なぜプリとパワーアンプの間のケーブルをシールドタイプに戻したのか。先ず一般的なケーブルは、シールドタイプになっている、一般的なものが繋がっていないと正しい判断が出来ないと思った。

それと、プリにはボリュームが付いている、つまり出力が音量によって変化する所に特殊なノンシールドケーブルを繋いではいけないと思った。

やはり一般的なシールドタイプが妥当なところだろう。そこに今回、CD~プリ間に四種類のケーブルを作り、お客様が個々にチョイス出来る様に考えた。

選ぶケーブルの組み合わせによって好みのアクセントをつける事が出来ると思った。つまり今回、CDを上手く鳴らすケーブルを考えた訳である。今回総てCDプリ間に繋げた。

《試聴結果》
1)リッツ線シールド、ホットにのみシールドを施した。(グランドは、1.6㎜単線一本に絹巻き)ホットとグランドは平行で、外皮は全体に隙間なく固く絹巻き。

参考に聞いたCDはイルディーボのアルバム、アンコール、男性四人のボーカルグループである。

落ち着いていて重心が低く滑らかで、低音が分厚いが、奥行きや広がり繊細な感じは申し分ない。おとなしくは聞こえるが、音に浸透力がある。プリパワー間に良いと思う。

家内はこう話した。聞いてる音量はけっこう大きいが、音の大きさを感じない。ささやく様に歌うところがとても綺麗だ。全体的に余裕を感じる。音が濃厚で、スッキリしている。

このケーブルには押し殺した様な底力がある。

2)リッツ線ノンシールド(グランド1.6㎜単線一本に絹巻き)ホットとグランドを平行に、蝋引きの糸でハーネス。

全体的には渋く重厚な音で、表現はやや辛口、ワインで言えばフルボディ。しかし、あまり舞い上がった様な、弾んだ感じは少なく、とにかく低音が引き締まり、低くのびて太い。この鳴り方を好まれる方は多いと感じる。この鳴り方は広がりとも感じるが、凄みがあり個人的に好きな音である。CDプリ間に使うと良いと思う。

しかし、ロッシーニの室内楽を聞くと、実にのびのびしていて滑らかで爽やかだった、全くうるさくならない。全体的にクリアーで、余計な附帯音が楽器のまわりにこびりつかない。そして音が早く楽器の分離に優れている。

家内はこう話した。太くてスッキリしてて一枚ベールがはがれてしっかりした感じ。総じて静かで立体的で実態的でリアルである。

奥行きという点では前回のシールドタイプなのだが、広がりは桁外れ。全体的に引き締まった感がある。

総じて静かで太くてリアルである。

3)ウエスタン0.6㎜単線4本を捩ったシールド、シールドはホットにのみ施した。(グランドは、1.6㎜単線一本に絹巻き)ホットとグランドは平行に、外皮は隙間なく固く絹巻き。

表現がストレートで、太く甘い低音は量が豊か。このケーブルは、奥行きはあるが、広がりはあまり感じない。

濃厚な音のケーブルである。

家内はこう言った。もの足りない、声が遠いから演奏に混じっちゃって奥に行っちゃった感じがする。低音がモヤって幕がかかってる感じがする、個人的に好きな鳴り方ではない。個々の声色の聞き分けが不明瞭。

総てに霞(かすみ)がかかっていてクリアーさがない。聞いていて一緒に歌う気がしない、つまらない。

人によってこれだけ感じ方が違うのをはじめて知った。多分、好みが分かれるケーブルである。これが一年の間に進歩したウエスタンスピリッツケーブルの答えなのかも知れない。

4)ウエスタンシルバー0.6㎜単線四本を捩ったノンシールド(グランドは、1.6㎜単線一本に絹巻き)ホットとグランドは平行に、蝋引きの糸でハーネス。

以前ウエスタンスピリッツでは、ナンバーワンと思っていた。ヴァイオリンの高域の響きがが少し強め、しかし、聞き方によってはクリアーともとれる。

シンプルで無機質、少し色気がほしい、何かもの足りない気がする。広がりや奥行きは少なく、カラーを感じない、セピアカラーのノスタルジックな雰囲気。

家内はこう言った。3)のケーブルより幕がかかった感じはないが、音が耳に少し絡み、うっすらと霞がかかっている。柔らかい。バックコーラスの声が古いラジオみたいな音で前に出てくる。

帯域バランスがアンバランスで、シックリ来ない、コンパクトでこじんまりした感じ。各々の音があまり分離しない。シンバルの音がチープなタンバリンの様だ。

それが、トータルで解像度を低く感じさせるのか。

今回完全にリッツ線の剥離の進歩が音にみられた。3)と4)は素線の磨きをレベルアップした以外は作り方を変えていない。

家内よ、12日間も本当にありがとう。これで総てである。

最後にもう一度2)の音を聞いた。やはり私はこれが好きだ、家内も同感である。

自分で作っておいて話すのも馬鹿みたいだが、リッツ線はやはり優れていた、錯覚ではない。以前の端末処理の方法の時は、ウエスタン0.6㎜単線四本の方が勝っていた。

しかし今回見つけた剥離剤のお陰と、新たに考案した丁寧な端末処理のお陰で、本当に優れたリッツ線が完成した。

しかし、これからの答えはモニターしていただいた方に総てを委ねよう。みなさん、これからもウエスタンスピリッツを、どうぞ宜しくお願いいたします。

四種類総てのケーブルは一ヶ月無料のモニター応募を募ります。購入価格は全種類一メートル左右ペアで四万円です。ハンドメイドの為長いケーブルは作れません、二メートル迄としますが、モニターケーブルは120㎝位です。

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