去年からの実験と試聴を振り返ってみて
この部屋に越してきて早くも一年が経った。度重なる実験の連続だった。そして、この部屋でも幾多の失敗をした。しかし振り返り、総て無駄にはならなかったと思っている。
特に大変だったのは、ウーハーのリード線に直にスピーカーケーブルを半田で留めているところである。ケーブルが失敗をするたびにリード線をカットして、新たに繋がなければならない。その都度リード線は短くなっていく。
数々の失敗を重ねリード線の長さは、もう一センチなかった、そこに熱を逃がす為のクリップを挟んで半田留めの作業をしなければならない。
ウーハーはJBL 130Aである、裏のコーン紙とフレームの一番奥に短くなったリード線がある。ご存じのとおり130Aは薄く、なかなか手が入らないのである。
しかしここは肝心なところなので、しっかり繋がなくてはならない。リード線が突っ張ってしまっては動作に支障をきたす、そこも細心の注意をはらった。
そこを何度も配線の時にスピーカーケーブルが固いために捻れて外れてしまった。しかし、我ながら思う、よくも今回一センチないリード線に繋げられたものだと。
これは普通の方の技術では、到底無理だと思う。それ以前に誰もこんな事はやらないだろう。お店に見てもらえば間違いなく買い換えを勧められる。そこもリッツ線でしっかり繋げた。
このウーハーは去年変な改造をしてしまったので後に買い換えるが。今買い換えると音も変わるので、得策とは思えず、どうしても繋ぎたかった、上手く繋がったのはその一心からであると思う。
ツィーターを外しドライバーとホーンを下ろして、附帯音対策も含め、ウーハーの配線を何度やったか分からない。とても時間はかかるが、ここは変化が大きいのでしっかりさせなければならない。上手く繋がると効果絶大である。
これから少し聞いて色々判断して、スピーカーやラックや機材の下に板を敷き詰めてしっかりさせていきたい。
そしていつか、極上のホールの様な響きを作りたいと思っている。
ウエスタンスピリッツの飽くなき挑戦は、多分終わる事はないだろう。