集積材の張り合わせ方
所詮私はDIYに関しては素人である、なので個人的な主観で呟く。
赤タモの集積材は縦に貼られ一枚の板として販売されている、幅が500㎜厚さは30㎜長さは4020㎜である、それをホームセンターで図面を描いて切り出してもらう。長い素材の中で板取りはとても肝心である。
よく考えて計算しないと、必ずロスが出たり必要のない枚数を購入することになりかねない。なので私は頭が悪いのか板取りに一週間かかった(笑)
重さは合計で300㎏になった、いくら小さくなったとは言え赤タモの集積材の重さは厚さが30㎜あるのでかなりの重量になる。
それを車から下ろし、三階のリスニングルームへ運んだのである。酸欠で頭の中でミシッと音がした。
血管が切れたかと思った。
その板をどの様に張り合わせたのか?が今回のお話しである。たて目と横目を上下交互に張り合わせたのである、何となくその方が木工ボンドが乾く経過での板の狂いが少ない気がしたからである。そして強度的にも強そうである。
狙いは当たったと思う。それと、木工ボンドはあまり塗りすぎはクランプで挟んだときに、はみ出してきて良くないと思う。
売り場の店員さんに教わったのだが、普通の毛の刷毛ではなく、プラスチック製の櫛の様なハケを薦められた、使ってみるとなかなか考えられている。
塗って行く方向に櫛になっている先端が鍵づめの様になっており、不要な量の木工ボンドが板に付きすぎないようになっていた。余分な量は削がれ、まるで庭園の筋の模様の様になる。
木工ボンドをそのハケで薄くなるように広げて延ばしていくと上手い具合に縦に筋がついて空気が抜ける様に考えられたのだろう。
確かに乾くのが普通に木工ボンドを平らに塗るよりも早いのである。ウエスタンスピリッツでは約16時間で硬化を始めた様である。
つまり木工ボンドを塗って、生乾きにしてから張り合わせ、クランプで留めてから、約6時間程で充分な強度がえられたと思う。
その証拠にいくらクランプで締め付けても中から木工ボンドがはみ出る事はなかった。
見た目も確かにあるが、いくら乾いて透明になると言っても、オーディオシステムの下に敷く木材である、音に対する影響はゼロではない、乾いたら透明になるといっても私は違うと思う。
ここは、個人的な拘りである。後で気になって直す位なら最初からしっかり作りたい、。それ以前に二度とやりたくない作業である。
何かを行う時、「ここはこの程度で良いだろう」等と安易に手を抜けば、必ずそこからほころびが出るものである。
そして、その小さなほころびからやがて少しずつずれていき、最後には大きな差となり、後にしっかりとシステム鳴り方に差がでるものである。
本当にどうでもいいような小さな事、ウエスタンスピリッツはそんな事にも、絶対に手を抜かない。
その積み重ねが今の音を作って来たのだと信じている。オーディオは、機材を買い換えても音は大して換わらない、ケーブルや機材の下、そして床が何より大切なのを今回強く感じた。