思うがままに書いてみました、私は改造はしません、何故かと言うと後出しジャンケンみたいでずるい気がするからです、そしてもしも故障して復元出来ずメーカーに修理に出すと多分こう言われる筈です『そこまで詳しいのならどうぞご自分でなおされたらいい、これはもう既に我が社の商品とは言えません』と、そもそもが人間的に失礼極まりない！

改造はもし行ったとしてもご自分で簡単に原状復帰出来る程度に止めておくべきです、その道に詳しい方に依頼するのも一つの方法ですが、大体は的外れ、勝手にその方の勘違いで改造されおかしくされてしまいます。

そしてもしおかしくされてもまともな人間なら苦情も言えず、人間関係にヒビが入ります。

改造マニアの方はこう思っている筈です『メーカーは作るにあたりあまり良いパーツを使っていないからこの程度の音しか鳴らない、もっと優れた部品を使えば確実に音質はアップする』と法外な金額を提示される筈です、たいして良くはならないのに…

メーカーはコストを落とし利益を追求します、購入するユーザーからすれば何故もっと究極の機材を作ろうとしないのだろうか？確かにそうなのですが、会社とは利益を追求します。

簡単に話すと売れて利益が出れば良い、それが会社です、なのではなっから究極の機材を作ろうとはしていないのです、デザインや広告費に経費が使われ、見た目に格好良くあたかもこれが最高と言わんばかりに雑誌に載せオーディオ評論家にお金を支払う、少しでも良くオーディオ雑誌に書いてもらう為に。

そして遂に究極のものが完成されたと新製品を発売します、数年後更に以前の欠点を見直したとまた新製品が出て来る、しかし大体はコストダウンですこの繰り返しこう思います『何だまたかよ』大枚を投じたのでがっかりします、湯水のようにお金がわいてくる訳ではないのです。

そもそもこれが最高と本当に究極の機材を作ってしまったらもう頭打ちになり次の商品が作れなくなる、イコール売れなくなる、しかしその負のスパイラルが今のオーディオの末路でした、オーディオは一度（実は何度も)終わっているのです。

そして値段だけがべらぼうなハイエンドが登場し、今までオーディオに興味のなかった富裕層にだけしかオーディオは購入出来ない事になってしまったのです。

しかしそのハイエンド、本当に良い音になったとみなさんは思っているのでしょうか？私の答えはノーです、どれも似たような形であっさりして馬鹿みたいに重量だけ重い、ポリシーもコンセプトも理解出来ないセンスのない変てこな音、そしてケーブルだけが水道管のようにただ太いだけちっとも良い音しません。

つまりこうです、特に今の富裕層はお金はあるが、ただお金を持ってるだけでお金の使い方を知らない、ましてや音楽やソフトの事をあまりご存じない、販売する方もいつの間にか自動販売機みたいな若い世代になってきていていつの間にか音やましてや音楽を知らない、そして販売店にもノルマがある、そもそも販売店は慈善事業ではない。

社員に給料も支払わなければならない、よってクレームは少ないが良く売る販売員が必要になる、それがビンテージも含めた買い取りと販売と修理を同時に行っている小規模のオーディオショップになれば更に店主の個性も濃くなるのは当たり前の事です、それでも売れていましたが昨今の不景気で買い取りも販売も頭打ちと聞きます。

私は高級オーディオ店の販売員でしたが、それが嫌で音の良いものしか販売しませんでした、つまり音には詳しいが意見が強く言葉が悪いとクレームも多くなり私は販売側から離れ、ケーブルの製造販売側にシフトしたのです、今は分かって頂ける方にだけ作って販売してるので一切のクレームはありません。

一般的にクレームがない販売員とは、私に言わせれば何のポリシーもなくたんなる自動販売機と同じです人間的に何の魅力もない、お客様の言うとおりに商品をメモに書き出し、パソコンを叩き値引き交渉をして高い商品が売れればそれでめでたしめでたしです。

私のようにお客様の考えをしっかり聞いて『お客様、失礼ですがこちらの商品の方がお客様の目指す方向に合うと思いますよ』こう話すと『何だよ客の欲しいものを貶すのかよ、店長を出せ』こうなるのです。

しかしそれから数十年経った今、その様なお店はご存じのとおり全部倒産しました、秋葉原、つまり今のアキバです。

しかし少数派ではありますが、そんな秋葉原を捨て気骨のある方が、本当の音や音楽を世に広げようとしていた方がたくさんおりましたが、昨今の不景気やご年齢で跡継ぎがいない等の理由から閉店するお店も増えております、残っているのは訳の分からないインチキな売り買い専門のオーディオ屋（実情はリサイクルショップみたいな)だけ、売ると安く買うと高い、実際行ってみたがまるでオーディオの墓場みたいだった、誠に残念なお話しです。

ウエスタンスピリッツもその中で本物を求める一つですが、オーディオと音楽や音を愛する語りべとして出来る限り残りたいと思います、ウエスタンスピリッツは本物を理解してるつもりです、半端でケーブルを作ってる訳ではありません。

そんな変なインチキなお店に行くより、ウエスタンスピリッツで聴きながら音楽や音の事をもっと楽しく語りませんか？

そう、オーディオも音楽ももっと楽しく自由なのです、しかし何でもありではなく、優れた帯域バランスや基準は確かに存在するのです。

鳴る鳴らないはほんの僅かな差ですが、それがとても難しいのですが実際聴いてみると誰にでも理解出来る筈です、独りでオーディオやっていても基準がないため、永遠今の殻を破る事は出来ないでしょう。