シャンパーニュとオーディオ
葡萄から作り樽に寝かせ熟成を待つ、これがワインやシャンパーニュです。
そしてドサージュ(他に製造したワインなどと混ぜ合わせ、味や風味を絶妙に整える)する。
しかし個人的にドサージュしたものはあまり好みません、時に驚く程美味しいものもありますが、上手く誤魔化されてる感じがするからです。
近年ボージョレヌーボーが美味しくなったと思います、こう思います、作り手のドサージュの加減が上手になったからではないでしょうか。
つまりごまかしを覚えてしまったのかもしれません。
オーディオもそのように感じています、オーディオアクセサリーがそれにあたると思います。
消去法で音を端正にしようとした私にはどうしてもまやかしにしか思えないのです、何も足さない何も引かない、基本的にしっかりさせるところを丁寧に、これが私の信念です。
確かに直接的に機材に何をするでもなく、こちらの脳に作用するオーディオアクセサリーもあります、私は使って良かったのでそちらの方向は信じます。
アコースティックリバイブのR Rー777です。
しかしワインやシャンパーニュは混じりっけのないものがいいとされますが、似ているようで非なるものです。
ワインやシャンパーニュは選ばれた葡萄から作り熟成期間を経て作られます、これはしっかりしたワインセラーを購入されたら理由が分かります。
ワインやシャンパーニュは、しっかりした温度と湿度の管理が大切なのです。
新たにお店から購入して来たシャンパーニュを冷やして直ぐに飲んでも、その味や風味は???なのです。
早いもので一ヶ月、高級品になると、最低十年、ロマネコンティの本物になると三十年セラーで寝かせてから初めて飲み頃です。
なのでワインの室温とは、フランスのワイン城の室温つまり14度の事なのです、湿度は60~70% 位に保たれています。
ワインは作ってから熟成しますが、オーディオはそのまま鳴らしてもエージングはされますが、壊れていくだけで熟成されません。
永遠そのままです、鳴らしていればそのうち角が取れ円やかになると思うのは勝手ですが、ずっとそのままです。
ワイン熟成のようにいかないのがオーディオなのです、オーディオはこちらが何かしてあげない限り、ずっとそのままで成長することはないのです 。
寝かせたワインやシャンパーニュがどう変わるか?総ての調和がとれて、主張することなく、こちらの心に訴えてきます、私はワインの味が分からない、そんなレベルでありません、誰にでも分かります「こんなワイン飲んだことない」そう話す筈です。
オーディオもそうありたいと思います、その音の違いとは誰にでも分かるレベルのお話です。
オーディオから鳴ってるとは思えないような音、そこまでは努力次第で誰にでも鳴らせる、そう思っていました、しかしどこか違いますね。
ウエスタンスピリッツはその先のお話をしているのです。
ただここからオーディオを始められる方の為に、分かりやすく書いてるのも事実です、何かを足すと物理的なものが変化するので確かに音は変化します、しかし本当に良く変わったのかは、また別のお話しなのです。
オーディオは経験が必要ですが、間違いのない自分の音を持つ事が大切です。
その為にコンサート等へ行ってみるのもいいと思います、コンサートはオーディオの再生音の基準にもなります。
ワインやシャンパーニュ、釣り竿、自転車(マウンテンバイクやロードレーサー)、車、何でもそうですが違いが分かるまでは経験が必要です。
しかし今の自分に本当に高級品が必要か、良く考えてみて下さい。
例えば名工の作った高級な釣竿を経験のない方が購入したとします、そして経験豊富なベテランの方と釣りに行ったとします、ベテランの持ってきた釣竿は安いもの。
当然ベテランの方は川の流れやポイントを理解しています、間違いなくベテランに軍配があがります。
それと全く同じ事で、値段イコール味や音ではありません、何事も経験が必要、これをお伝えするために、ワインやシャンパーニュを語ってみました。
本物を見抜く眼力とフィーリングを楽しめる経験が必要です。
そしていつか初心者の方に質問された時、自分は何故これを使ってきたのかを的確に答えられるようにしたいものです。
私にはこのような方が周りにあまり居なかったのです、なので高い授業料を支払い、遠回りしたと思っています。
そして知らない事を知らないと言える素直さも必要だと思います。