機材は優れものなら安い
生活していて一番高いものそれはズバリ食べ物です、こう計算すると分かります、日々食べる食べ物は生命を維持する上に於いて確かに必要です、朝、昼、夜食べます、消費税を入れるといったい年間いくら必要なのでしょうか?それはそれぞれの家庭で違うでしょう、しかし高級な食材を毎日食べたからといって必ずしも安全なわけでも健康になる訳でもありません。
私はオーディオが生業なのでtechnicsSP-10Rを購入しました、税込み八十六万四千円でした、この機材は大切に使用したなら構造からして後三十年は正常動作する事でしょう、私は購入するときこう考えて決断するのです。
購入金額割る使えると思える年数と日にち、を計算すると分かります、三十年は使えると思います、と言うことは三十年とは10950日です、八十六万四千円をこの日にちで割ってみて下さい、何と一日約80円です、電卓で計算してみて下さい。
正直自動販売機で水も買えません、この程度で六十歳の私なら多分死ぬまで使える、このような計算が成り立つのです、まあ確かに極端な考え方ですが。
正直私が九十歳まで生きるかは分かりませんが、私は何時も高額なものを購入する時このように考えるのです。
確かに日々の生活に追われ、なかなか今の時代八十六万四千円という金額は捻出出来ないのでしょうが、家内の後押しもありたまたま購入出来たのです。
楽に購入出来た訳ではありません、しかしこのターンテーブルを購入出来た事でウエスタンスピリッツのサウンド向上に貢献出来た事は確かです。
何時も思います『大切に使っていこう』と、SP-10Rにいたっては、色々賛否両論ありますが、今までの歴代のターンテーブルの中にこれだけ精度に優れたターンテーブルがあっただろうか?私はそう思います。
個人的に中古で購入して使ってきたSP-10MK2で充分と思っていましたが、やはり自分で購入し使ってみて、そのあまりの完成度の違いに驚きました。
お店で試聴してもメーカーのブースで試聴してもこの素晴らしさは分かりません、無理のないご予算があるのなら購入されたら分かります、購入出来ない方はガタガタ言わない事です。
二度と出てこないリファレンス機です。
ただ何の苦労もなく購入しただけで簡単に使える程あまい機種でありません、迎えるにあたりかなり苦しい苦労が待っています、それが楽しいのです、高級車や高級な釣り竿と同じです、優れたものを購入してもどのように理解し、どのように使われるのか、腕の見せどころです。
見た目が機械的で嫌いな方もいらっしゃるでしょうが、このような機種は多分二度と出てこないと思います。