ファーストインプレ
今回購入された方や、モニターされた方々から、ファーストインプレの結果がどしどし来ました。
先ずはみなさんその見た目に驚かれる「これが、本当に人の手で作られたものなのか、真似すら出来ない」と一様に言われる。
私はずっと作り続けてきているので、難なく作れるが確かに大変である。
ケーブルを支える方の左手の平が痺れた時は絶望したが、ゆっくりなれて来たのです。
リハビリには一年以上かかったが「これならもう大丈夫」と思った、そして家内からの後押しはありがたかった。
そして作り続けてるうちに、要らない工程があるのに気がついた、それらを実行(消去法)すると音は明らかに良くなって行った。
今回完成した、マイナス単線に巻いていた絹巻きをやめた事での音質改善は、正に神がかり的な差になり、音質向上となって表れた。
ウエスタンスピリッツが使っているマイナス1.6ミリ単線の被膜は、PEW(ポリエステル)である。
強い被膜で、トランスに巻かれてるとても信頼性の高い被膜単線である。
何故もっと早くそこに気付かなかったのか、自分の経験とセンスを疑った。
もう一度皆さんに話す、ウエスタンの線は絹巻きではなく、組み紐のようなものです、その中の被膜は確かに絹巻きですが、巻きが甘く大した音ではありません。
ケーブルは被膜のやり方やその質、プラスの線がどのようなものなのか、マイナスの線はどのようなもので、太さはどれくらいなのか。
プラスの線とどのように束ねるのか、シールドはどのようにかけているのか、方向性はどの様になっているのか、端子はどの様な性質のものなのか。
これらを明確に答えられなければならない、ウエスタンスピリッツのケーブルは、色々作り試行錯誤と試聴を繰り返し、それでもなかなか答えが出なかった、しかしまだまだではあるが、何とか答えが出た。
みなさんが思っている明るくクリアーなサウンドとはかなり違う、もっと実体感のある濃く太い音であるが、開放的で全くボケる事はない。
暫く聞いてみて、ではなく、分かる方には直ぐに分かるようである。
クラシックの弦の音とは、柔らかさの中から、実態を伴い爽やかに抜け出て来るのです。
本日の珈琲はコスタリカ、旨みがありさっぱりとしている。