更なる高嶺へ

これは少し前のお話です、遂に総て私の意図したストーリーで、システム総てが繋がった。

ウエスタンスピリッツは、JBL4560BKを軸とした、オールホーンスリーウェイオールマルチシステムである。

今までケーブル作りに忙殺され、なかなか己のケーブルを作れなかった、しかしチャンスが到来した。

ラインケーブルは総て完成し繋がっていた、しかしスピーカーケーブルは以前のものと混濁していて、正直優れているとは言えない状態だった。

今回完成させたマイナスに絹巻きをしないリッツ線平行ケーブルである。

少し前に作ってあったが、色々ありなかなか繋ぐ事が出来なかった。

その配線とは、過去に行った勘違いを直さなければならない大変だった、先ずはドライバーにJBL正規の端子を付けて、内部にリッツ線を繋ぐこと、次に4560BKの入力端子から130Aまでの内部配線を、リッツ線でしっかり繋ぐことである。

以前の私は、ドライバーもウーハーもリード線と半田で直結が最高と思っていた。

しかし私はプロフェッショナル、一般人が出来ない特殊な事をしてはいけない、そう思ったのである。

っまりスタンダードへ戻したのである、そして新たなケーブルを繋げてみた。

普通のJBLサウンドへ戻ると思いきや、答えは全く違っていた、やはりウエスタンスピリッツの研究結果が出たような音になったのである。

膨大な情報量、何より普通のJBLにありがちな異様な低音と高音はもう微塵もない。

ひたすら素直でのびのびした爽やかな音になった、しかしその鳴り方になるまで約二時間はかかっただろうか。

ステレオでもモノラル再生でも、今までは絶対に聴けないじぶん独りだけのコンサート、それを初めて手に入れた、そんな音である。

作業を初めてから四時間程かかった、当然、家内にも手伝ってもらった、今その完成作を二人で聴いている、楽しくない筈がない。

柔らかで音像が小さい、ボケた所が一切なく鮮やか滑らか、そして穏やか、自然とボリュームが上がる。

タンノイマーキュリーを、ひと周りもふた周りもスケールアップしたような、音になった。

二本のスピーカーなど消えてなくなったかのような鳴り方をしている。

ウーハーも、ドライバーも、ホーンも、ツィーターも、何も主張する事はない、総てのユニットは初めて同期した。

ウエスタンスピリッツはまだまだである、しかし自分で話すのも変だが、この様に鳴ったJBLを私は初めて聴いた、本当にジャンルもレーベルも飛び越え何でも上手く鳴る。

もう答えが出たと思える、後はユニットそれぞれの設置位置を細かく詰めていくのみです。

今年も後僅か、せめてここまではやっておきたかった、これで今年の大きな仕事は終わりました。

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