何故分からなくなるのか
風邪はたいしたことなく、熱が一気に出て、お酒を抜き水分をとり大汗をかいて寝た事で治ったようです、余計なご心配をおかけました。
さて、少しでも音に不満があると機材のせいにして、そこを改善しようと、色々買い換えてしまいます。
私も若い頃、確かにそうでした、でも本当にそれでいいのでしょうか?
機材が変わると確かに物理的なものが変化するので、音は変わります、しかし本当に狙った不満は改善されたのでしょうか?
前に使っていた機材の十倍のお金を払って購入したはずの機材、本当に不満は解消されましたか?
そこが問題なのです、自分の経験から、老婆心ながら書きますと、あまり良くなったとは言い難いのではないでしょうか?
オーディオの中で、取り替えて一番変化の大きな機材は、やはりスピーカーです、次にアナログのカートリッヂだと思います。
何故なのか考えました、スピーカーやカートリッヂは、かなり研究されていますが、未だに人の手や感覚が加わり、未完成な所があるからだと思います。
しかし経験豊富で敏感な方は、ご自分の音を心の中にしっかり持っていらっしゃるので、その差をハッキリ聴き分ける事が出来ますが「正直よく分からない」が正解ではないでしょうか。
もっと難しいのは、あなたの理想の音は本当に正しいのか、本当にあなたの理想の音のようにそのソフトに録音されているのか?だと思います。
ソフトに入っていない音を求めても、無駄な努力に終わります。
私がそうでした、ジャズのブルーノートを始めとする、ルディ・バンゲルダー録音のレコードです。
あろうことか私は、シンバルと低音ばかり気にしていて、肝心な帯域バランスを聴いていなかったのです。
誰もが鳴らせなかったシンバルや低音を、自分だけの感性で鳴らそうとしていたのです。
シンバルを鮮やかに、もっと低音が鳴らないものかと、独特な帯域バランスでチューニングしていたのです。
私はずっとスピーカーがJBLでしたので、その状態ではジャズしか鳴らず、クラシックは今からすると聴けたものではありません。
そしてジャズの中でConcordレーベルと出合いました、特にスコットハミルトンのインコンサートのB面でした。
その中のスターダストを聴いた時、強く違和感を感じました、もっと音が奥の方から優しく柔らかく突き抜けて来るのではないか。
そう思うようになったのです、そしてライブを聴きに行きました、やはり想像どおりの雰囲気でした。
それをオーディオから鳴らすのは並大抵ではないと知り、私の場合、消去法に傾きました。
そしてクラシックを上手く鳴らせる程、ジャズの音も理解出来るようになり、更なる扉が少しずつ開いて行ったのです。
そして気付きました「オーディオはスピーカーやカートリッヂ以外は、ほぼ完成されている、機材の能力だけではない、鳴らせないのはこちらの力不足であり、余計な事をやりすぎている、そして電源と接点が大切、もっとシンプルにしっかりさせよてみよう」そう思ったのです。
機材の能力は確かに大切ですが、それは極僅かであり、後は気付き改善出来るだけの経験とセンスだと思います。
そして総てを繋いでいるのは、ラインケーブルであり、スピーカーケーブルなのです。
これを理解出来てからウエスタンスピリッツは、手前味噌になりますが、音が飛躍的に向上して来たと思います。
ウエスタンスピリッツが、今までどんな事をして来たのかは過去のブログに、出来る限り書いてきております。
お暇な時に少しずつ、現在のブログと照らし合わせ総てお読みになってみて下さい、必ず何かのご参考になることもあると思います。
ただ気をつけていただきたいのは、私の持論は後にかなり大きく変わっています、しかし検証ブログなので、今は安定していますが、これは持論が変わったのではなく発展途上の進歩と捉えて欲しいのです。
このブログを総てお読みになり間違うことなく、そっくり成功例を実践された方々がたくさんいらっしゃいます。
失敗の数だけ成功があったのも事実です、今になって語れば、99%の失敗と1%程度の成功率でした、しかし総ては経験になり、今日の自信へ繋がりました。
しかしそれを前後関係を含め正確に丁寧に重ねて来ました。
その時いい結果だったからそのままOKではなく、今の結果と合わさって本当に良くなったのか、これを聴き分け、駄目なら総て崩し、またそこから組み立てて行く。
そんな事の繰り返しだった気がします、
今上手くいった事も後に駄目になり、過去に駄目だった事も今なら上手くいく、そんな事もあります。
そして過去にやってダメだった事は何故駄目だったのか、私はそんな事ばかり考えています。
しかし、過去のブログを総てお読みになっていただけると、私と同じ過ちは減るかもしれない、そう思います。
そしてウエスタンスピリッツのケーブルとは、私のお伝えしたかった事をお伝えするケーブルです。
そんな羅針盤にもなるケーブルです、しかし困難な道のりでした、えらい事に首を突っ込んでしまった、これが本音ですが一度聴いてみて下さい。
オーディオはスペックだけでは語れない、そう言った厄介な趣味です。
しかしオーディオは神秘的で、雑誌などしか情報がなく、文章の上手なオーディオ評論家様達が、さも良さそうに誉めちぎる為、さ迷う方々の気持ちも私にはよく分かります。
オーディオ雑誌を見てもなんにも分かりません、商品の紹介と簡単なレビューだけで答えがないので寧ろ迷うだけ。
今の私はあまりオーディオをさわらなくなりました、今は与えられた部屋と機材をじっくり聴いて見晴らし、次なる秘策を考えております。