新たなお客様
モニターケーブルを送りすぐに聴いた的確な答えが来た、その判断に正直驚いた、作ってる私にさえ気付かなかった差を見事に聴き分けていたからだ、そして細かな注文が多かった、始め私はこう思った『私を利用して良いケーブルを作らせ結局何にも購入しないのではないか』そう思った。
心配して先方へ電話をしてみた、ところが彼の話は上手く私に伝わったのです、つまりオーディオマニアでなく弾いたり録音したり本物中の本物を探してる方だった、『ウエスタンスピリッツのケーブルには輪郭がある、その輪郭の特に中域にしっかりしたものがあった』つまり全く心配のいらないシンプルな人物と判断した。
彼はそのくらい聴き分けの出来る人物だった、『滅多に出会えない人物だ』そう思いウエスタンスピリッツ迄ご足労ねがったしだいです。
その方が火曜日の11月2日に車で来られた、もっと時間をとれたら私に書けなかったブログの内容を話しあえたのかもかも知れないがそれも心配なかった、音と話すより佇まいや音の輪郭を聴いている、そこは同じですがその内容を全て瞬時に聴き分けている、しかしこのセンスだけは私にも伝える事は出来なかった、彼がもって生まれた能力だと思います。
正直驚いた、NEVE(ニーブ)やアレンヒースのミキサーの事は当然知っていた、『癖がないのは業務用として当たり前、特にしっかりメンテされたNEVEのミキサーはそれが少なく素晴らしい』そう語っていた、私もそう思った。
しかし世間の訳の分からないオーディオマニアはそこを逆手にとられプロケーブルの様な店に騙されるそう思った、それを繋いだ事が分からない後はご本人の腕にかかっているそれがプロ用となる。
良い音とは帯域が広くしっかりしていて癖のないのが当たり前である、当然我が社も全く同じ癖のないケーブルを作るのが大変だった、癖のない音とは高域も中域も低域も剥がれて鳴るのです、ケーブルで音が変わるのは最早当たり前の話です、ケーブルで音が変わらないなんて話してる方がどうかしている、彼は何度もその事を私に話した、私はウエスタンスピリッツのケーブルにそれを求めた。
しかし当たり前のケーブルさえこの世にない、彼はウエスタンスピリッツのケーブルを聴いた時に驚いたようです、始め聴いてまあまあならば買っても良いかな?位に考えていたみたいですが、聴いて納得し購入を決定されたようです。
良い音は確かに存在します、ただ今まで聴いた事がなかっただけです、今の音に満足せず是非聴いてみて下さい、やはり三種類の皮膜のなかでピカ一は絹(シルク)だと私は思います、それを知ってほしくて発売しましたが、この際ピンケーブルは絹皮膜一本に絞るかもしれません。
そしてスピーカーケーブルは必ず聴いてみて下さい、スピーカーケーブルがピンケーブルを支えているのが目に見えるように分かる筈です、更に上に行くために。
そして私は彼と話しそびれた、録音されたものを聴いているならみんなそうですが、今のシステムで聴くジャンルも含め全てのソースは貴方のシステムに選ばれている、私はケーブルを通してそれを言いたかった、それを教えてくれるのがオーディオケーブルでなくてはならないと思うのです。
とにかく今回のお客様は驚いた。