電源
以前は365日24時間、オーディオの電源を切った事はなく、ひたすらCDをリピートさせておいたものです。
そうする事で、いついかなる時にどの様なお客様が来られても、常にベストな音を提供出来ると思っていました。
たまたま配線を総て新たに作ったケーブルに繋ぎ換えるとき、機材総ての電源を三時間程切った事がありました。
そして再び総ての電源を入れました、確かに新たにケーブルをとり換えたので、その差は確かにありますが。
それ以外に機材がリフレッシュしたような音を聴いたような気がしたのです。
そして新たなケーブルのエージングもあると思い、十日ほど以前のようにずっと鳴らしていました。
「今日は夜中だけオーディオの電源を総て切ってみよう」そう思いました。
そして次の日の朝、総ての電源を入れました、機材は一晩休んでいたので、ウォームアップは出来ていませんが。
しかしやはり音は確かにリフレッシュしたような感じでした。
ウエスタンスピリッツは、昼間は電源は切らず、鳴らしていますが、同じ事を何度か繰り返してみて、夜中はシステムの電源を総て切る事にしています。
クレルのプリアンプのように電源スイッチが存在しない機種もありますが、夜中は電源を切るのも良いものです。
とは言ってもたまにしかオーディオを使わないのも、あまり良くないのです、忙しいでしょうが、できる限り毎日オーディオを聴きたいものです。
それにCDPはピックアップの寿命があります、エソテリックのKー01Xは、手放す前にメンテに出しました。
エソテリックのお話によると、ずっと酷使した為ピックアップの寿命が来ていたため、SACDを読まなくなっていた、との事です。
なので、総てをチェックしてピックアップ交換と光のしぼりの調整と、総てのベルトを交換をしました、との事でした。
100万円を超えるハイエンドはとても繊細で、二年位でメンテした方がいいそうです。
聴く前や、お客様が来る朝などはウォームアップも必要ですが、普段使わない時は電源を切るようにしましょう。
入れる順序は上流から、つまりマスタークロックジェネレーターやDAコンバーターから、次にCDPやアナログ、そしてプリアンプや使っているならチャンネルデバイダー、最後にパワーアンプです。
そしてプリアンプは必ずボリュームをしぼっておく、パワーアンプはレベル調整ボリュームをしぼっておく事を忘れずに。
そして電源を切るときは下流から、もしマルチなら、ウーハーから、やはり総てのボリュームは絞っておく、そしてチャンネルデバイダー、次にプリアンプ、CDP、最後にDAコンバーターやマスタークロックジェネレーターやアナログです。
電源を入れる時も切るときも、一気に入れたり切ったりせず、それぞれ一分程時間をかけて切るといいでしょう。
そうする事により、故障したりせず長持ちすると思います、そして、もし、おかしな事があったら、素人考えで色々やる前に、メーカーに相談するなり、メンテに出したりする事です。
いくら高級機と言えど、オーディオは単なる電気製品なのです、そして人間が作ったものなのです。
もし壊れてもそこを愛する広い心、それも大切だと思います。