理想の音
私は昔、生の音だと思っていました、しかし少し違います、オーディオは楽器と鳴り方が違うのです、オーディオは録音された記録媒体を鳴らすものです。
生そのものでなく、らしくがしっくり来ます、その為には何度も話しますが、部屋固有の響きや癖、その中での帯域バランスを理解する事が一番大切です。
自然界の帯域バランスから外れた音は、苦しくうるさく、時にボケて聴こえ聴いていられません。
自分のシステムだから人に言われる筋合いはない、あなたに私の音の何が分かる?これではそこで話は終わりです。
では何故?私をよばれたのですか?と疑問符が付きます、でもそこまで言われて、それ以上伝える気にはなれません、後はご勝手にどうぞです。
その方が今までどれだけ努力をしたのかは、音を聴いたらすぐに分かるものです。
後からいくら継ぎ足しても、必ず音に出るものです。
オーディオにごまかしは必要ありません、妥協なくしっかりしていれば問題はないのです。
オーディオはあなたの鏡です、オーディオの音は、あなたの人生スケールを超える事はないのです。
常に逃げてる方は逃げやごまかしの音、挑戦的な方はそのような音に、人の痛みや苦しみをご理解されてる方は自然と癒やしの音になり、どんなに足掻いてもその域を超える事は出来ないのです、オーディオはあなたの人生を鳴らすのです。
正直使っている機材の差も多少はありますが、どうでも良いのです、鳴るのはあなたの人生のスケールそのものです。
人生経験豊富な方は角のとれた大らかな音、細かく潔癖な方はストイックな音、
理想の音とはあなたの人生そのものだと思います。
使っているものの差も確かにありますが、それらをどの様に使い、今の音になったのかそちらの方が肝心です。
今までの人生を振り返り、ご自分のシステムを聴いてみましょう、そしてどうあるべきなのか考えてみましょう。
理想の音はそこにあると思います。
ウエスタンスピリッツで聴かれた方にこう言われます「ここまで鳴ったJBLは聴いた事がない、後はソフトをたくさん集めなさい」と。
その為にネットオーディオのスポティファイは確かに素晴らしい、けれど人口知能が弾き出したものであり、本当に欲するソフトはなかなか見つかりません。
考えてみました、もっとベテランの方から言わせるとまだ私は若く人生経験が少ないため、求める所が定まっていないからではないでしょうか。
しかし私の理想の音はまだまだ遠いと思います。
私が求める理想の音とは、もっと混じりっけのない、現実を聴いてるような、違和感のない、当時のカラーまでも再生出来る桃源郷のような音のことです。
かなり近付いたと思いますが、まだまだ遠い道のりに感じます。
理想の音、それは何処にもないのかも知れません、極まれに感じるその音とは、すぐに雪のように消えてはまた現れます。
理想の音とはあなたの人生のスクリーン(スケール)そのもの、それを越える事はないと思います。
オーディオはどこが一番肝心?総てです、その答えをみなさん知りたいのでしょうが、それはどこにもないのです。
独りでオーディオやってると行き詰まり、本当にこれで良いのか分からなくなります、そんな時は奥様や家族の方や、友人に聴いていただき、感想を聞く。
その時にその意見を素直に聞く事が大切です「家の家内や家族は音が分かっていないから駄目だ」よく聞く言葉です、違いますあなたの人生がつまらないからです。
つまりあなたのオーディオレベルはその程度なのです、誰だって人が一生懸命やってるものをけなし、嫌われたくないのです。
家族や友人が故、それを正直に伝えてるだけの事、けれどオーディオを聴いてもらうにあたり、一番気をつけなければならないのは、オーディオマニア大先生です。
的確なアドバイスも指摘もなくただ貶してくる、対処法は高級機に買い換える事ばかり。
そんな方のシステムを聴いてみると分かります、ろくなもんじゃない、マニア大先生とはそんな輩ばかり。
もっとあなたの人生に関わった奥様や家族や友人の意見を信じるべきです、俺の音は俺にしか分からない?ならば誰にも分からないでしょう。
理想の音にしたければ、自分の人生を振り返り、己を磨く事ではないでしょうか?
オーディオだけが特別ではありません、総て同じです、理想の音、それはあなたの人生そのものだと思います。