トーンアームの不備が発覚
家内と晩酌しながらLPレコードを聴いていた、A面B面共に最後の方で音飛びがした、レコードを眺めてみても傷一つない。
最近、頻繁に同じような状態があった。
試しにインサイドフォースキャンセラーを再調整してみた、その時、手に伝わる何かがおかしかった、バーがグラついてフラフラになっていた。
よく観察してみると、インサイドフォースキャンセラーのバーを留めている台座自体の留めネジが緩んでいた。
位置を決め、固定してネジをしめなおした、位置がかなりずれてまともに動作していなかった事になる。
再度しっかり調整し直して聴いてみて驚いた「以前聴いていた音はこの音だ」と。
やはり重心の低い、鮮やかなしっかりした穏やかな力強い音になった、いわゆるまともな音。
少し前(去年の11月頃から)近所で古いマンションの解体工事をしていて、その震動で色々ズレた事があった、多分、少しずつ留めネジが緩んだのだろう。
しかし少しずつ緩んで来るので、なかなか気付かなかった、それにしても、人間の感性などいい加減なものです。
プロである私でさえこのていたらく、オーディオは変な事だらけですね。
暫く苦しかった「ウエタンスピリッツももうそろそろ限界かな」そう思っていた、でもこれでスッキリしました。
言い訳になってしまうが、やはりインサイドフォースキャンセラーは、とても大切な機能である。
必要ないなどと話している有名なトーンアームの設計者もいらっしゃる、とんでもないお話である。
たまには総てを見わたすのも大切だとは思いませんか。